米議会でステーブルコインに関する規制法案「STABLE Act」提出
12日、米国連邦議会下院で、ステーブルコインに関する新たな規制法案「STABLE Act」が提出された。
この法案は、ステーブルコインの発行および関連する商業活動を規制することにより、FacebookのLibraや現在市場で提供されている他のステーブルコインなどを使用した、デジタル決済手段によるリスクから消費者を保護するものであるという。
規制の対象となるのは、米ドルをはじめとしたその他の法定通貨にペグされるすべてのステーブルコインであり、もし法案が可決されることになると次のような規制がかけられるという。
・ 新たにステーブルコインを発行するためには銀行のライセンスの取得が義務づけられる。
・ ステーブルコインによるサービスを提供する会社は、発行する6か月前までに連邦準備制度(FRB)と連邦預金保険公社(FDIC)の承認が必要となり、その後も断続的に潜在的なシステム上の影響とリスクの監査を義務付けられる。
・全てのステーブルコインの発行者はFDIC保険に加入するか、連邦準備制度で準備金を維持することを義務付けられる。
これにより、ライセンスを保有していないステーブルコイン発行企業はサービスの継続が難しくなる。
現在時価総額4位に付けている、ステーブルコインの代表格であるUSDTの発行企業テザー社も影響を受けることになるとみられ、業界に大きな影響を与える可能性もあるだろう。