オークションハウスのサザビーズ、コインベースと提携しバンクシーの作品を仮想通貨決済へ
世界最古のオークションハウスとして知られるサザビーズが、米国の大手暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbaseと提携しオークションでの新たな支払い方法として仮想通貨決済の導入を発表した。
サザビーズが仮想通貨決済の導入を開始する最初の事例として、英国を拠点に活動する匿名のアーティスト「バンクシー」の作品「Love is in the Air(愛は空中に)」がオークションにかけられる。
News! Banksy’s iconic protest painting ‘Love Is In The Air’ will be available for purchase with cryptocurrency via @coinbase in our Contemporary Art Evening Sale on 12 May in New York — an auction first. Learn more about the painting: https://t.co/20TTRSJsIa https://t.co/T6Z0ry1zWW
— Sotheby’s (@Sothebys) May 4, 2021
「Love is in the Air」のオークションは、5月12日にニューヨークで行われる予定となっており、法定通貨での支払い方法に加えビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)での支払いが可能となる。
出典:Sotheby’s
サザビーズのCEOであるチャールズ・スチュワート氏は、仮想通貨での支払いについて「かなり長い間考え続けてきました。」と述べ、“信頼できる取引所Coinbaseを活用することは自然な進歩である”との考えを示している。
また、Coinbaseのエコシステム製品担当副社長であるサンチャン・S・サクセナは次のように述べている。
当社の流動性と暗号通貨取引に関する深い専門知識に裏打ちされた洗練された支払いソリューションをサザビーズに提供することを誇りに思っています
謎のストリートアーティスト「Banksy(バンクシー)」
バンクシーは世界的に注目を集める神出鬼没の匿名アーティストで、世界を舞台に、壁や橋などに数々のメッセージ性の強いアート作品を残しており、その作品は“反戦、反暴力、反体制、反資本主”などをテーマに、パレスチナ・イスラエル問題、児童労働、過度な資本主義、暴力やテロ、人種差別など、さまざまな問題に警鐘を鳴らしている。
描く場所が場所だけに、ある人にはアート、またある人には落書きと捉えられることもあるが、近年はバンクシーの作品が高値で売買されるほか、その場所が観光名所になるなど影響力が増している。