ロシアのブロックチェーン投票システムが、ハッカーによるサイバー攻撃を受ける

ロシアのブロックチェーン投票システムが、ハッカーによるサイバー攻撃を受ける

ロシアのブロックチェーン投票システムが、ハッカーによるサイバー攻撃を受ける

ロシアの憲法改正に関するブロックチェーンを活用したオンラインでの投票システムに対し、6月27日何者かによるサイバー攻撃が試みられたことを、ロシアの公営通信社イタルタス通信(TASS)が報じた。

オブザーバーによるサイバー攻撃

モスクワ政府のIT技術部門であるArtem Kostyrkoの責任者は次のように説明し、結果的にシステムに影響はなく、オンラインでの参加者全ての投票が問題なくカウントされたことを強調した。

「モスクワ時間の21時12分頃、オブザーバーのノードを介してブロックチェーンを攻撃する試みが行われました。現時点では、セキュリティモードが強化されています。投票は中断されず、すべての投票は保証配信サービスにあります。つまり、投票はブロックチェーンに記録されます。情報セキュリティが必要な作業を実行し、オブザーバーのノードへのアクセスが復元されます。」

75%を超えるオンライン投票率

今回行われた国民投票は、プーチン大統領が2024年移行も続投するための改正の可否を問うためのもので、今月5日、モスクワ市政府からブロックチェーンによるオンラインでの投票を受け付ける旨の発表がされていた。

オンライン投票は6月25日木曜日のモスクワ時間10時から受付が開始され、モスクワとニジニノヴゴロド地域の住民が参加した。6月27日のモスクワ時間20時14分の時点で、オンラインでの投票率は75%となっており、879,654票が採用された。電子投票は6月30日のモスクワ時間20時まで行われる予定だ。

今回の国民投票では、モスクワ市民から約100万件、ニジニノヴゴロドから約14万件と、非常に高い割合でオンライン投票に参加するために申請が行われ、ウェブポータルがピーク負荷のため一時的にクラッシュするなどのトラブルも見られたが、結果的に問題なく投票のカウントが行われているとのことだ。

ロシアでは今後もセキュリティや回線などの問題を解決しつつ、オンラインでの投票を普及させていくものと思われる。