ドイツ銀行、仮想通貨は「必要な転換点を通過したが、まだ初期導入段階」:レポート

ドイツ銀行、仮想通貨は「必要な転換点を通過したが、まだ初期導入段階」:レポート

ドイツ銀行、仮想通貨は「必要な転換点を通過したが、まだ初期導入段階」:レポート

ドイツ最大の民間銀行として知られるドイツ銀行が発行するリサーチレポート「The Future of Payments」で仮想通貨は「ファッショナブルになるために必要な転換点を通過した」が、まだ「初期導入段階にある」発表した。

仮想通貨ビットコインが2008年に誕生、まず初めに2013年にビットコイン価格が劇的に上昇した事によりメディアの注目を集め、その後、ライトコイン(2011年)、リップル(2012年)、イーサリアム(2015年)、ビットコインキャッシュ(2017年)と主要な仮想通貨が多く誕生。

この流れから仮想通貨は「ファッショナブルになるために必要な転換点を通過した」と述べている。また、その引き合いに約30年前に誕生した匿名の通信及び通信の暗号化を目指した最初の企業「DigiCash」が1998年、10年足らずで倒産したことをあげている。

レポートでは2017年から2018年の間のビットコインの急激な価格変動を参照しています。

出典:ドイツ銀行 The Future of Payments」

ビットコインの価格が2017年初め1000ドル未満。そして同年10月には5000ドル、そして11月には10000ドル超え、12月には20000ドルに達しました。その後、2018年2月には価格が7000ドルまで下落。

このビットコインの需要増加を促進した要因の一つとしてヘッジファンドや機関投資家が挙げられている。また、米国では過去数年の間に取引所が仮想通貨デリバティブを開始したと説明されている。

The Future of Cryptocurrencies~仮想通貨の未来

レポートによると仮想通貨はまだ初期の導入段階にあり、ビットコインの支払いは依然として世界的な決済手段の使用は「ごく一部」に過ぎないと指摘。

しかし、仮想通貨は決済手段として「革命」を起こす可能性があると考えています。仮想通貨がゴールド(金)資産クラスとみなされるべきであると考える人もいると説明されている。

出典:ドイツ銀行 The Future of Payments」

以前、ドイツ銀行は現在のフィアット(法定通貨)制度は、「脆弱」に見え、仮想通貨は今後10年間で現金を置き換える可能性があると説明している。

セキュリティ、決済速度、取引手数料の安さ、保管の容易さ、「デジタル時代の関連性」などの仮想通貨の利点は、今後数年間で大量採用を促進する可能性があると付け加えました。

また、ブロックチェーンウォレットユーザーの数は2030年までに2億人に増加すると述べています。