中国人民元が仮想通貨化へ!法定通貨をデジタル通貨に置き換える可能性を言及

中国人民元が仮想通貨化へ!法定通貨をデジタル通貨に置き換える可能性を言及

Tapscott氏、将来の中国の法定通貨について言及

ブロックチェーン・リサーチ・インスティチュート代表取締役Donald Tapscott氏が大手メディア、ブルームバーグのインタビューにて、中国の法定通貨及び仮想通貨の将来について言及した。

出典:Medium

「20年後に中国でビットコインが利用されることはない。中国国民は代わりにRMB(人民元)を使うことになるだろう。RMBだけが仮想通貨になる。中国人民銀行は人民元をデジタル通貨へ変えるだろう。」

※RMB=〔Renminbi(人民弊)〕中国人民銀行が発行する法定通貨「人民元」を表す記号。

中国では仮想通貨を押さえつける流れができており、現在中国政府はICOや仮想通貨取引を禁止している。また、世界中の仮想通貨マイニングのうち推計74%は中国で行なわれているのが現状であるが、先日「望ましくない」経済活動として仮想通貨マイニングの禁止を検討していると報じられたばかりだ。

Tapscott氏は中国の仮想通貨取引所への規制や、マイニング事業への規制を検討している事について「取引所やマイニング事業を規制する必要はあまりない。」と述べ、人民元がブロックチェーンに置き換えられるのは時間の問題であるとの考えを示した。

また、Tapscott氏は習近平国家主席が「ブロックチェーン技術が将来の中国に最も重要な技術の1つである」との考えを持っていると感じたという。

将来的にビットコインなどの仮想通貨を排除し、デジタル化された人民元のみを流通させる事で国内の通貨の流れを把握する意図があるのかも知れない。

このような見解から、中国政府は仮想通貨への規制を強める一方で、ブロックチェーン技術を重要な位置付けとしてる事が分かります。