ジャマイカ中銀、2022年に中央銀行デジタル通貨(CBDC)導入を発表
ジャマイカのNigel Clarke財務大臣が、国家予算討論会の演説にて、国内インフラのデジタル化推進に伴い、CBDCを2022年に導入する予定であることを明らかにした。
銀行口座を持たない国民にも金融サービスを
Clarke財務大臣は演説の中で、インフラのデジタル化の重要性の他、国内の銀行口座を持たない市民に対し金融サービスを提供することの必要性を説明した。
ただし、中央銀行が発行するデジタル通貨を一般的な暗号資産と混同しないよう注意を呼びかけた。
「私的に発行され、規制当局の支援を受けていない暗号通貨と混同しないでください。」
ジャマイカで昨年から開発が進められているCBDCは、ジャマイカドルと1対1で交換可能な、より安定した特性であるといい、以前から一般的な暗号資産との違いをアピールしている。
コロナ禍でデジタル化需要が加速
新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、国による様々な給付プログラムなどが実施され、不完全ではあったが、デジタルインフラが、迅速、効率的、ルールベース、スケーラブルなプログラムを提供するのに非常に役立ったとClarke財務大臣は述べた。
中央銀行の近代化をはじめ、デジタル化がもたらす利益について大臣は次のように説明した。
「公的資源の使用における開放性と透明性、および国家の資源の分配のための開放的で透明性のある公平なプロセスは、最終的には国家が人々のためにより多くのことをする力を与えます。そしてそれは好循環をもたらします。」