イタリア赤十字社、コロナウイルス被害のためのビットコイン募金の受付開始

イタリア赤十字社、コロナウイルス被害のためのビットコイン募金の受付開始

イタリア赤十字社、コロナウイルス被害のためのビットコイン募金の受付開始

イタリア赤十字社のColli Albani委員会が、自然災害などの被害者に対してブロックチェーン技術で寄付金を募るシステムを開発するスタートアップ企業「Helperbit」の支援を受け、新型コロナウイルス被害への対応について、ビットコインおよびその他の仮想通貨による寄付の受付の開始を発表した。

イタリアで拡大する新型コロナウイルスによる被害

イタリアでは先月下旬に感染者が相次いで確認され、14日には北部のロンバルディア州を中心に、1日としてはこれまでで最も多い3497人の感染が発表された。

ここ3週間余りで感染者数は2万人を超え、死者数は1400人以上にのぼっている。

寄付金の目標金額は10,000ユーロ(約120万円)となっており、新型コロナウイルス感染者の事前の選別などを行う高度な医療体制の拡充や、医療機器の購入などに使用され、余剰金については医療関係者らの保護やサポートに使用される。

Colli Albani委員会のBruno Pietrosanti委員長は次のように述べている。

「このような歴史的な災害の中で、必要な経済的支援をタイムリーに受け取るのは非常に困難であるが、ビットコインのような革新的な資金調達ツールがその手助けになると信じています。

災害被害者と寄付者をつなぐHelperbit

Helperbitは、自然災害などで被害を受けた人々をブロックチェーン技術と位置情報システム使ったサービスで支援する自然災害管理プラットフォームであり、2009年にイタリアで発生した地震への寄付金が乱用されたり、手付かずで銀行に預けられていたことが発覚するなど、寄付金がきちんと被害者へ届いていない問題の解決のために創業された。

Hyperbitのプラットフォームでは寄付金をリアルタイムで追跡し、ブロックチェーンテクノロジーを使用して資金の使用を監視することが可能だ。また、位置情報を利用し、寄付者がどのユーザーに寄付を行うかを選択することができ、ビットコインでの送金であれば10分以内に届けることも可能となっている。