エルサルバドル、独自暗号資産「コロン・ドル」を発行か
エルサルバドルが、今年末までに「コロン・ドル」と言う名称の独自暗号資産(仮想通貨)の発行を計画している可能性があることが明らかになった。
政府主導のステーブルコイン
地元メディアelfaroの報道によると、大統領府イノベーション事務局関係者や、投資家が参加するオンライン会議の中で、ナジブ・ブケレ大統領の、兄弟で側近であるイブラヒム・ブケレ氏とユセフ・ブケレ氏が、今年末までに「コロン・ドル」発行の計画について発表する予定があることを明かした。
政府が主導の、ステーブルコインの仕組みを利用した暗号資産であるコロン・ドルは、米ドルの準備金に裏打ちされた中央準備銀行によって発行され、政府はコロン・ドルを支援するためにドルの準備金の積み立てから始めることになるという。
国内のデジタル化を推進
エルサルバドルでは、米ドルに続く2つめの法定通貨としてビットコインを採用する法案が6月に可決しており、9月7日に施行予定となっている。
また、国営地熱発電所である LaGeo による、火山の地熱エネルギーを活用したビットコインマイニング施設の建設など、暗号資産関係の計画を進めている他、次のステップとして、身分証明書、社会保障カード、税務記録から始まり、財産証書に続くすべての政府の記録とプロセスを徐々にデジタル化することを現在進めているという。
エルサルバドルによるビットコインの法定通貨採用については、各方面で波紋を広げているが、今後の動向についても注目が集まる。