エストニア銀行がデジタル通貨に関する研究プロジェクトを開始!
2日、北ヨーロッパに位置するエストニア共和国(人口約132万人)のエストニア銀行(Eesti Pank)は地元テクノロジー企業のGuardtimeとロンドンに本拠地を置くSW7 Groupと共同で、エストニアの電子政府コアテクノロジーが中央銀行のデジタル通貨の運用にどれほど技術的に適しているか複数年にわたり調査するプロジェクトを発表した。
発表によるとプロジェクトはいくつかの段階に分かれて行われ、期間は2年間を予定している。最初のフェーズでは、実用的で安全なプラットフォーム構築のため速度、プライバシー、セキュリティなどの厳しい要件など、中央銀行のデジタル通貨のニーズを満たす方法を決定する。
エストニア銀行が掲げるデジタル通貨の未来
昨今の世界的な金融サービスやテクノロジーの急速な発展によりわたしたちは現金だけではなく電子決済などさまざまな支払いの選択肢が生れた。もちろんデジタル通貨もその一つである。
銀行がこれまでのように現金を預かり、わたしたちが必要なときに引き出していたようにデジタル通貨も同じような手段を提供するのも遠い未来ではない。
エストニア銀行の決済システム部門責任者のRainer Olt氏はこう述べている
小さな中央銀行であるエストニア銀行は長年セキュリティ、プライバシー、効率を優先し、独自のノウハウをこれまで開発してきた。これまでの経験がGuardtimeおよびSW7とのプロジェクト立ち上げにうまく生かされるだろう。Guardtimeはエストニア政府のブロックチェーンパートナーであり世界的なリーダーである
ECBがデジタルユーロに関するレポートを発表
欧州中央銀行(ECB)は10月2日、デジタルユーロ(CBDC)発行検討についてのレポートを発表した。
デジタルユーロは急速に変化するデジタル世界で市民に安全な形のお金へのアクセス提供を目指す。
デジタルユーロが発行されることになると、中央銀行の通貨としてひとびとや企業が小売りへの支払いで使用できることになる。
お金という価値がまた新たに生まれ変わる時代がすぐそこに来ているのかもしれない。