仮想通貨マイニング機器メーカーEbang、暗号資産取引所立ち上げへ
中国の大手暗号資産(仮想通貨)マイニング機器メーカーEbang(Ebang International Holdings Inc.)は、予てから計画していた暗号資産取引所の立ち上げを2021年の第一四半期に予定していることを正式に発表した。
Ebangは、すでに暗号資産取引所の立ち上げに向けた内部テストを完了しているという。
Ebangの会長兼CEOであるDongHu氏は、次のようにコメントしている。
当社の暗号通貨取引所の内部テストの完了は、当社のブロックチェーン金融サービス事業を拡大する上でのもう1つの前進です。
一方、ブロックチェーン業界のバリューチェーンにおける製品の構造を最適化するためのマイニングファームや暗号通貨マイニングの確立など、ブロックチェーンおよび暗号通貨業界の他のビジネスチャンスについても調査します。
2010年に設立されたEbangは、暗号通貨マイニング用のASICチップの生産を専門とする、マイニング機器製造メーカーとして、Bitmain、Canaan、MicroBTと並ぶ4大企業の1つとして知られている。
2020年6月26日には米ナスダック(NASDAQ)に上場し、マイニング機器製造メーカーではCanaanに続き2例目となる新規株式公開(IPO)を行った。
また、Ebangは今後の展開として、マイニングファームやマイニングプールの立ち上げ、さらには暗号資産取引所の設立も計画しており、シンガポールに進出するなど着々と準備を進めていた。
これまでのマイニング機器製造メーカーとしての事業に加え、より幅広い範囲での暗号資産関連事業に着手しており、事業拡大計画が加速している。