デジタル人民元、北京の3000以上のATMで交換可能に

デジタル人民元、北京の3000以上のATMで交換可能に

デジタル人民元、北京の3000以上のATMで交換可能に

中国の中央銀行である中国人民銀行(PBOC)が発行するデジタル人民元について、北京の3,000を超えるATMで、現金との交換や入出金が可能になったことを新華社通信が報じた。

デジタル人民元対応ATMを増設

報道によると、中国工商銀行中国農業銀行が中心となり、ATMでのデジタル人民元取扱について普及を進めており、現在北京で3,000を超えるデジタル人民元対応のATMを設置しているとのことだ。

中国農業銀行は、今年2月に発表された、アリババやテンセントなど国内の最大手IT企業の進出が予定されている雄安新区での中国初のデジタル人民元向けハードウェアウォレットの開発にも携わっている。

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雄安新区は、習近平国家主席の国家プロジェクト「千年大計」の最先端スマートシティ構想に基づいた都市開発としても注目されている都市の一つだ。

国内のブロックチェーン開発も推進

中国では、中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるデジタル人民元の普及を進めるほか、ブロックチェーン開発にも力を入れており、今年1月には、中国政府によるブロックチェーンプラットフォームBlockchain-based Service Network(BSN)と米大手ブロックチェーン企業ConsenSysとの提携を発表している。

ConsenSysとのパートナーシップにより、イーサリアムベースのエンタープライズDLTプロトコルConsenSys Quorumをエコシステムに追加し、企業や個人のシステム開発のサポート強化を行っている。

中国各都市のデジタル化は、国家主導で急速に進められており、今後も各国の注目を集めそうだ。

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