中国議会がブロックチェーン業界発展のための特別基金の設立を提案

中国議会がブロックチェーン業界発展のための特別基金の設立を提案

中国議会がブロックチェーン業界発展のための特別基金の設立を提案

中国の最高権力機関と位置づけられている全国人民代表大会(全人代)にて、ブロックチェーン業界発展のための特別基金の設立が提案されたことを、5月23日中国メディア新京報が報じた。

業界を発展させブロックチェーンエコシステムを形成

今回基金の設立を提案したのは、全人代の一員で、合肥工科大学応用数学研究所の局長であるTan Jieqing氏で、Tan氏は近年ブロックチェーンがグローバルテクノロジーと投資の分野で大きな注目を集めているが、国内でのブロックチェーン企業の数や規模が小さく、人材と情報も不足していると指摘。

これを改善し、ブロックチェーン業界での雇用拡大と経済効果をもたらすとともに、ガバナンスシステムの近代化を促進したい考えだ。

具体的には政府主導の特別基金の設立により、優れたブロックチェーン企業のグループの発展と成長のサポートや、ブロックチェーン技術の革新の奨励など、ブロックチェーン産業で多くの準ユニコーン企業を育成。

さらに、政策支援、財政支援、計画ガイダンス、産業集積、およびその他の手段によって、ブロックチェーン企業の産業チェーン全体を統合し、ブロックチェーンの生産、教育、研究などの革新的なリソースを広く収集し、完全なエコシステムを作成するとのことだ。

中国国内でのブロックチェーン業界の動向

今月20日に報道された、中国の複数のメディアの連携による「ブロックチェーンニュース編集部」の設立や、「ブロックチェーンエンジニアリング技術者」「ブロックチェーンアプリケーションオペレーター」が新たに職業として正式に認定されるなど、中国国内でのブロックチェーン技術の導入が次々と進んでいる。

また、CBDC(中央銀行デジタル通貨)の導入についても、中国政府は積極的にこれを推進しており、今後の動向が注目される。