ブラジル上院、暗号資産関連の規制法案を承認
ブラジルの議会上院が26日、国内の暗号資産(仮想通貨)市場に関連する規制法案を承認した。
取引所を対象とした消費者保護のための規制
この法案は、暗号資産サービスを提供する事業者に対し、規制を行うためのガイドラインを制定するもので、主に暗号資産と外貨との交換、取引や保管などのサービスを提供する暗号資産取引所に適用される。
事業者は、運用に関するガバナンスや透明性、個人情報や消費者保護、マネーロンダリングやテロ資金供与などに関する要件に従い、事前に行政機関からサービス提供の承認を受ける必要がある。また、既にサービスを提供している事業者についても、6ヶ月以内に規制に準拠しなければならない。
現在のところNFT(非代替性トークン)については、規制の対象外となっているが、今後NFTに対してもガイドラインが適用される可能性があるという。
暗号資産関連詐欺の厳罰化も
今回提出された法案は、Senador Irajá上院議員が提出したもので、Irajá議員は次のように説明している。
Avançamos nas discussões para que pudéssemos finalmente votar essa matéria de regulamentação dos criptoativos, ou chamados de criptomoedas, um assunto extremamente importante e urgente, aprovando um marco regulatório que atende a dimensão desse novo ambiente de negócios.
— Irajá (@irajasenador) April 27, 2022
「私たちは、この新しいビジネス環境の次元を満たす規制の枠組みを承認し、暗号資産の規制の問題、またはいわゆる暗号通貨、非常に重要で緊急の問題に最終的に投票できるように、議論を進めました。」
法案によると、今後暗号資産関連の詐欺に関する項目を刑法に追加し、刑事罰を厳罰化することで消費者を保護し、市場の拡大を目指していきたい考えだ。