BNPパリバ証券、DAMLスマートコントラクトで主要な暗号資産証券取引所に接続
15日、BNPパリバ証券はDAMLベースを使用してリアルタイムの取引と決済アプリケーションを開発し、デジタル資産と提携しているアームとスマートコントラクトを結んだことを発表した。
新しいDAML駆動のアプリは、BNPパリバ証券サービスをオーストラリア証券取引所（ASX）や香港証券取引所（HKEX）などの主要なグローバル証券取引所に接続されることになる。
ブロックチェーンを利用した株式取引プラットフォーム
BNPパリバは、アジア太平洋地域の市場参加者に、ASXおよびHKEXの今後のブロックチェーンベースの取引および決済プラットフォームへのリアルタイムアクセスを提供し、ASXのブロックチェーンを利用した株式取引プラットフォームであるClearing House Electronic Subregister System（CHESS）に接続します。
今回の発表によれば、さまざまなブロックチェーンベースのプラットフォームを接続するだけでなく、分散型台帳テクノロジーを統合していない市場のクライアントも新しいDAMLアプリを利用できるようになるとのことです。
2021年に導入が予定されているこのアプリは、配当金の再投資や購入提案の決定など、すべてのコーポレートアクションチェーンデータに即座にアクセスできるように設計されており、大幅に処理時間を短縮し、運用効率を改善するとともに、投資家が最も関連性の高い市場データに基づいて意思決定を行えるようになることが期待されています。
※DAMLとはDigital Asset Modeling Languageの略で、金融機関がDLTおよびスマートコントラクトを通じて契約をモデル化および実行するために設計された表現力豊かな言語をさす。
デジタルアセットのパートナーとしての展望
2019年、ASXとHKEXの両方がデジタルアセットのパートナーとして提携しており、ASXとデジタルアセットは、証券取引所がCHESSブロックチェーンレジストリの一部としてDAMLをサポートすることを表明する覚書にサインしていました。
今回の発表において、今回の発表は以前のサインを基に実行され、ASXのCHESSシステムは2021年に登場するとのことです。
デジタルアセットのAPACのビジネス開発ディレクターであるJon Rout氏は、次のように述べています。
「BNPパリバとの共同作業により、組織が取引後および保管機能を設計する方法を変える可能性があり、イノベーションの範囲が広がり、リスクが軽減されます。リアルタイムの取引後情報をクライアントに提供し、DAMLスマートコントラクトを活用してクライアントプロセスフローを大規模に自動化するというBNPパリバ証券サービスのビジョンは、管理サービスのためのDLTがいかに変革をもたらすかを示しています。」