トルコの不動産会社Antalya HomesがTelePropertyを利用したビットコイン決済を導入
トルコの不動産会社Antalya Homes(アンタルヤ・ホームズ)は、同社が取り扱う不動産物件を遠隔販売し、ビットコイン(BTC)を使用した決済を導入したことを明らかにした。
Antalya Homesの15日の発表によると、これまで行われたトルコでのビットコイン決済の最高額の不動産売却を記録したという。
新型コロナウィルス感染症の流行による旅行禁止が、不動産セクターにおけるテクノロジーとイノベーションの統合を余儀なくし、バーチャルツアーを介した不動産物件の訪問および、オンラインでトランザクションを行うことが、今や新しい常識となっているという。
それに加え、物件の購入における仮想通貨(暗号資産)の使用が広まっているようだ。
Antalya Homesが提供する遠隔不動産販売TeleProperty
TelePropertyは、ドローンで記録した物件の外観の確認や、Facetime、Whatsapp、またはSkypeを介してビデオ通話を行い、物件をオンラインで閲覧することができる。
ビデオ通話を使用し、売り手に質問をすることや、物件のすべての詳細を表示するようにエージェントに要求することができ、まるで自分で訪問しているように観覧、交渉までをオンラインで行うというものだ。
Antalya Homesは、2008年以降電話による物件販売を毎月2〜3回行っているが、これまでに一度も失敗はないという。
ビットコインの半減期が不動産販売の追い風に
ビットコインは昨年6月に第二のピークに達し、約13,700ドルまで高騰したが、今年3月には4,900ドルあたりまで下落した。
しかし2020年5月11日には3度目となるビットコインの半減期を迎え、市場は供給量の減少による希少価値の高まりにより価格は10,000ドルに上昇した。
Antalya Homesの会長であるBayram Tekce氏は「投資家は半減後のビットコイン価値の増加の影響で、資産売却の増加として反映される資本化販売を行った。」と述べ、ビットコインでの不動産販売が加速していると説明する。
またAntalya Homesは、PropTech(Property Technology)を利用した不動産販売で、トルコでこれまでに行ったビットコイン決済で最も高額な不動産販売となる1,250,000ドル相当の売却を記録した。
Bayram Tekce氏は、次のように述べた。
「新型コロナウィルス感染症によるパンデミックは、ビジネス全体の人生と方法を変えています。
変化するダイナミクスに遅れずについていくことが重要です。
企業価値としてのイノベーションにより、私たちはPropTechの分野のパイオニアであり続けています。」