Facebook仮想通貨決済システム、プロジェクト「Libra」本格始動!WSJ

Facebook仮想通貨決済システム、プロジェクト「Libra」本格始動!WSJ

Facebook独自通貨、決済システム構築へ本格始動か!?

2日、以前から噂されていたFacebook独自通貨開発のプロジェクト「Libra」についての詳細の一部を米大手メディアWall Street Journalが報じた

同メディアによると、Facebookが、独自の仮想通貨決済システムの構築を本格的に始動したとみられ、数十社の金融機関やeコマース企業の参加を募っている。 また、Facebookは独自のステーブルコインを利用した決済システムのローンチを目指しており、VISA、MasterCardといった大手決済企業と共同でのプロジェクトを進めているという。

価格の安定性などの理由からステーブルコインを導入

Facebookがステーブルコインを導入する理由はいくつかあるが、主な目的として決済利用と考えている事が挙げられる。 現状、仮想通貨市場は成熟しておらず、ボラティリティが高く価格が不安定である為決済には不向きである他、仮想通貨決済の導入には、クレジットカード利用時に発生する手数料を削減する意図があるとしている。

また、Facebook上での広告の視聴などに対する報酬としてステーブルコインを付与するというシステムの構築も目指しているとされ、付与されたコインを用いてFacebookやその他インターネット上で商品の購入が出来るといった計画も進めている。

現在eコマース企業に対し、独自通貨を取り扱うよう打診しており、システム開発費用として、10億ドル(約1114億円)の出資も募っているそうだ。

Mark Zuckerberg氏の発言にも期待が集まる

先日、Facebookのカンファレンス 「F8 2019」が米カリフォルニアで開催された。 そこで発表されたいくつかの新機能の中にInstagramのショッピング機能の話題も含まれていた。 カンファレンス でFacebook社CEO、Mark Zuckerberg氏は以下のように述べた。

「写真を送信するのと同じくらい、お金の送金も簡単であるべきだ。 送金や支払いは、より簡単にすべき分野の1つである。」

Facebookは過去に自社のメッセージサービスWhatsAppで送金に使えるデジタル通貨を開発中であると報じられている。 世界中で20億人以上のユーザーが使用する大手ソーシャルメディアFacebookの独自通貨が実装されればインターネット通販で最も利用される仮想通貨となる可能性があると報じたメディアもあるくらいだ。

Facebookが仮想通貨業界の追い風となるのだろうか。