Etherscan(イーサスキャン)が不正アドレスを追跡するシステムを公開
イーサリアムやERC20トークンなどのトランザクションの履歴や、トークンに関する情報をチェックすことができるサイト「Etherscan(イーサスキャン)」が、違法行為に関連のあるETHやウォレットをサーチし、自動的にブラックリスト化するシステム「ETHProtect(イーサプロテクト)」を公開した。
JustOut: We are happy to announce the release of ETHPROTECT (https://t.co/7aTPYZSRfw). Integrated directly into Etherscan it lets you know in advance if an address is potentially ‘Tainted’ so that you can better protect yourself and avoid unexpected surprises. pic.twitter.com/pZ8eCJpekR
— Etherscan.io (@etherscan) April 14, 2020
違法行為に関連のあるアドレスをユーザーに表示
ETHProtectは、Etherscanユーザーの資金について、フィッシング、ハッキング、エクスプロイト、その他の詐欺行為などに関連性があるかどうかを識別するための検出システムであり、汚染された資金をその起点まで追跡することができる。
Etherscanは、詐欺行為や疑わしい行為に関するユーザーレポートを毎日受け取り、セキュリティリサーチアナリストがレビューおよび検証、識別し、これらの汚染されたアドレスをデータベースに追加していく。
これにより、ユーザーは犯罪行為に関連したアドレスや、疑わしいアドレスを判別することができ、そのようなアドレスと取引してしまうリスクを回避することができる。
汚染されたアドレスを検索すると、「赤い盾」のアイコンが表示される
出典:Etherscan
特定されたアドレスの資金を常時追跡
また、そのようなアドレスが特定されると、汚染された資金の出所からの送金が追跡され、最新のブロックまで強調表示される。トレースは静的なものではなく、エンジンは常時新しく汚染されたアドレスを追跡、識別する。これにより汚染された資金の流れをリアルタイムで追跡することが可能となる。
Etherscanは最近、もっとも人気のあるイーサリアムブロックエクスプローラーの1つであり、違法な取引の特定に役立つ豊富なデータが提供されることにより、仮想通貨業界全体のメリットとなることが期待される。