イーサリアム、大型アップデート「マージ」でPoS移行へ
暗号資産(仮想通貨)イーサリアムの大型アップデート「マージ(The Merge)」が、9月中に実施される予定であることが明らかになった。
9月中旬に実施予定
暗号資産時価総額がビットコインに次いで2位に位置するイーサリアムだが、開発が進められてきた大型アップデート「マージ(The Merge)」が、この度9月15日前後に実施される予定であることが明らかになった。
正確な日付は確定していないものの、8月23日にイーサリアム財団がクライアントソフトウェアのデータ内容を公開する予定となっている。
今回のアップデートにより、イーサリアムはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に完全移行することとなる。
PoWからPoSへ
PoW(プルーフ・オブ・ワーク)とPoS(プルーフ・オブ・ステーク)は、どちらもコンセンサス・アルゴリズム(暗号資産の取引を処理する仕組み)であり、イーサリアムでは、これまで一部を除きPoWが採用されてきた。
現在ビットコインを初めとする多くの暗号資産はPoWが主流となっているが、51%攻撃のリスク回避や、マイニングによる消費電力の問題など環境負荷の観点から、これまでもPoSへの移行を望む声があった。
アップデート後は、PoSへの移行によりイーサリアムのマイニングはなくなり、ステーキングのみとなる。