デジタルガレージと大和証券、デジタル社債発行の実証実験開始!
26日、東京や米サンフランシスコを拠点にし「食べログ」や「価格.com」を運営するカカクコムなどグループ会社をもち躍進中の株式会社デジタルガレージ(東京都・渋谷区)と株式会社大和証券グループ本社(東京都・千代田区)は、ビットコインネットワークでの概念実証債の発行を発表した。
Crypto Garage連携によりデジタル社債発行の環境構築実現へ
具体的には、トークン化された債務は、ビットコインのメインチェーンとは異なり、機密取引、本人確認、2分間の決済を可能にするLiquidNetworkサイドチェーンで発行される。
この取引には、配達対支払い(DvP)取引で支払いを決済するために使用されるデジタルコインのトークン化も含まれており、大和証券(1,000万円)と大和食品農業(100万円)の2組の社債が発行される。
どちらの場合も、大和証券グループが投資家であり、債券は3月26日に満期になる。大和証券の子会社であるフィンターテックは、リキッドネットワークのデジタルコイン発行会社を務める。
今回の目的は、これらのデジタルコインを使用して利息を支払い、満期時に債務を返済することであり、CryptoGarageはテストのテクノロジーパートナーである。
野村、みずほFG、SBIなどデジタル社債発行の動きが活発化
大和証券は、「これまで証券化されていなかった資産の証券化や、証券流通市場の効率化につながると考えている」と述べた。
これとは別に、大和証券はセキュリティトークンオファリング(STO)の調査を計画している。これは、パブリックブロックチェーンを介した債券発行をテストした最初の企業ではない。
しかし、それは私たちがビットコインネットワークの使用に気付いた最初のものだ。ソシエテジェネラル は、フランス銀行が発行した中央銀行デジタル通貨(CBDC)が支払いに使用され、4,000万ユーロのテストを含む、イーサリアムで複数の債券を発行したことも最近話題になったばかりだ。
国内では野村証券と野村総合研究所、みずほFG、SBI証券などデジタル社債発行の動きが活発化している。
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