CNBCのブライアン・ケリー:ビットコイン価格が今後3~6ヶ月で2万ドル、2021年で5万ドルと予想!
CNBCの番組「ファストマネー(FastMoney)」のインタビューで、ブライアン・ケリー氏は強気なスタンスでビットコイン(BTC)の価格を予測しました。
米仮想通貨投資会社BKCMの創設者で最高経営責任者(CEO)であるケリー氏は、ビットコインは今後3〜6か月で史上最高の20,000ドルに達すると語った。来年は、さらに楽観的で、1BTC=50,000ドルと予想した。
Gold vs. bitcoin: Both made big moves today but which rally do our traders back? #gold #bitcoin pic.twitter.com/JtslGsJOVM
— CNBC’s Fast Money (@CNBCFastMoney) July 27, 2020
ゴールド対ビットコイン
ケリー氏は、ビットコインは金よりもファンダメンタルズが高く、BTCが史上最高を超えることができるラリーを推進すると述べた。その要因の1つに挙げたのが「ストック対フローの比率」です。そして、ビットコインの強気サイクルを促進する触媒として半減期の歴史的重要性を強調しました。
この時点では、ストックとフローの比率は金よりも優れています。そして、私がビットコインのサイクルを見ると、強気市場は半分に集中する傾向があります。
つまり、2016年のような強気のサイクルに向かっています。これは、2021年の第2四半期のどこかに、ビットコインの価格が50,000ドルであることを意味します。
ストック対フローは、世界的に話題になっており、投稿者であるPlanB(本名は非公開)がその記事、“Modeling Bitcoin’s Value with Scarcity”(”希少性に基づいたビットコイン価値のモデル化”)の中で紹介するのがStock-to-Flow (ストック対フローモデル) というモデルです。
ストック対フローモデルはまずゴールドやシルバーの希少性に着目。ここでいう希少性は単に地球上に存在する量を言うのではなく、一年間の新規供給量に対する現在の備蓄量のことを指す。
希少性はストック対フロー(SF)、つまり次の式で表すことができます。「SF = stock / flow」。これをいくつかの資産に当てはめると以下の図のようになります。
出典:”Modeling Bitcoin’s Value with Scarcity”
上記の図を見ると、ゴールドのSFが「62」で一番高いことがわかります。SFが62ということは現在の金の備蓄量と同じ量を生成するのに62年かかることを意味します。次に希少性が高いのはシルバーでSFは「22」です。
このモデルにおいては、ビットコインの半減期を迎えるとflowが少なくなるという理論のため、ビットコイン価格も価格が大幅に上昇するといった予想が出来るのです。
2020年5月にはビットコインの半減期にはビットコインのSFは「54」となり、ゴールドのSFに一歩近づく形となる。
さらに、その4年後の2024年に半減期時点でSFは「115」となります。その際には、人類史上初めてゴールドを超える希少性の高い資産になる計算です。
ストック対フローモデルによると2020年5月の半減期の後の1BTCの価格は$55,000(約600万円)と算定されており、ケリー氏の1BTC=50,000ドルと予想とほぼ同じとなる。
こうしたモデルをベースに投資判断やトレーディングを行っている人も一定数いると考えられる以上、ビットコイン価格や需給に影響を与える可能性はありますので、1つの指標として注目してみるのも面白いかもしれません。
もし、ストック対フローモデルの精度が維持された場合、これは世紀の大発見とも言える一方で、イーサリアム(Ethereum)考案者のビタリック・ブテリン氏やBlockcstreamのCEOなどは、このストック対フローモデルには懐疑的だと述べるツイートをしており、過信は禁物とも言えます。
2021年にビットコイン(BTC)の価格が上昇すると予測する記事も多く存在しており、今後のビットコインの価格から目が離せません。