ビットコイン半減期後、CMEのビットコインオプション取引高・建玉が「過去最高記録」
2020年5月12日、ビットコインの3回目の半減期を終えた後に、ビットコイン先物を提供している米大手デリバティブ取引所「シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)」におけるビットコインオプションの取引高・建玉が過去最高を更新したことが明らかとなった。
英・ロンドンに拠点を置く仮想通貨分析企業「skew(スキュー)」のデータによると、CMEのオプション取引量のこれまでの最高記録は5月6日の990万ドルだった。
しかし、ビットコイン半減期と同日には、3,000万ドルの新記録を樹立。また次の日の13日にはさらに記録を伸ばして4000万ドルの新記録を更新しました。
ビットコインオプションの取引高は4月末前では100万ドル前後と低水準が続いていたが、半減期頃から大幅に増加していることが分かります。
出典:skew
また、Skewのデータでは「CMEにおけるビットコインオプション取引の建玉」も半減期のタイミングで大幅に増加していることが報告されており、14日には1億4,200万ドルにまで増加していたことが示されています。これは過去7日間で270%以上の上昇となった。
出典:skew
上記、ビットコインの「取引高」と「建玉」が半減期後に急増している背景には、市場に参入する機関投資家の増加を表している。
ビットコインの半減期からちょうど1週間が経ち、BTC価格は100万円前後を推移。過去の半減期後の価格の上昇率と比較すると大きな変化は見られていない。
しかし、CMEだけではなく、ビットコインオプション取引高は半減期前後の数日間、すべての主要取引所で増加したのだ。
出典:skew
このように、仮想通貨市場にとって強気傾向となる材料が揃ってきつつあることから、今後数カ月の間でビットコイン(BTC)の価格に大きな変化が現れる可能性も予想されます。
また、米国のブロックチェーンに注力する投資会社「PanteraCapital」の調査では、ビットコインの歴史を辿ると「半減期後」平均して446日でビットコインの価格がピークに達すると主張しており、2021年の8月頃に高値を付けると主張している。