日産元会長カルロス・ゴーン氏の出国費用、息子が仮想通貨ビットコインで支払い

日産元会長カルロス・ゴーン氏の出国費用、息子が仮想通貨ビットコインで支払い

日産元会長カルロス・ゴーン氏の出国費用、息子が仮想通貨ビットコインで支払い

日産自動車前会長のカルロス・ゴーン氏が、会社法違反などで起訴され、保釈中に中東のレバノンへと出国した事件で、ゴーン氏の出国をほう助したとして米国で逮捕された米国人容疑者親子2人に対し、ゴーン氏の息子が約50万ドル分(5,300万円相当)を、仮想通貨(暗号資産)ビットコインで支払っていたことが裁判文書で明らかになった。

検察当局から提出された文書により明らかに

この文書は、米司法当局が連邦裁判所に提出したもので、アメリカ東部マサチューセッツ州の裁判所が23日までに公表していた。

裁判資料によると、ゴーン氏出国後の今年1月~5月にかけて、今回逮捕された米陸軍特殊部隊グリーンベレー元隊員マイケル・テイラー容疑者と、その息子のピーター・テイラー容疑者に対し、ゴーン氏の息子であるアンソニー氏からおよそ50万ドル分のビットコインが複数回に分けて送金されたとのことだ。

少なくとも1億4,500万円相当を支払いか

また、その他の資料によると、出国前の昨年10月頃にもゴーン氏本人からピーター容疑者の運営する会社に約86万ドル(約9,200万円)が送金されており、ゴーン氏側からテイラー親子に対し合わせて136万ドル(1億4,500万円相当)が支払われていたことが明らかになっている。

テイラー親子の身柄を日本に引き渡すかどうかについては、現在裁判所で審理中となっている。