BitMEXの親会社が、オープンソース開発者助成プログラムの受付を開始
大手仮想通貨取引所BitMEXを運営する「HDR Global Trading Limited(HDR)」が、オープンソースの技術開発に貢献した者を対象とした助成金システム「オープンソース開発助成プログラム」の受付を開始したことを発表した。
プログラム実施の背景
本プログラムは、専門機関やボランティアを含め、先進的なオープンソース技術の開発者を支援することを目的としており、HDRは助成金提供の理由をBitMEXの運用と絡め次のように説明している。
「私たちは、企業が存在するエコシステムに栄養を与えるのを助けることは企業の義務であり、企業が利益を得るプロジェクト、およびビジネスモデルの基になるプロジェクトに可能な限り還元することを信じています。
私たちのオペレーティングシステムからウェブサーバー、ビットコイン自体に至るまで、あらゆるものに電力を供給するオープンソース開発者が費やした何百万もの無料の時間なしでは、BitMEX取引プラットフォームは構築できなかったでしょう。」
助成金の概要
申し込み手続きは5月14日から6月30日まで受け付けており、スクリーニングや面接など、審査と評価のプロセスを経て7月~9月の間に助成金のオファーが行われるとのこと。
また、受領者の要件として以下の2点をあげている。
・一般的に、助成金は義務なしで授与されます
・ただし、オープンソース開発者助成金の場合、受領者は実施した開発作業について6か月ごとにレポートを作成する必要があります。このレポートは、オープンソースライセンスの下でWebサイトに公開される可能性があります。
HDRは、既にビットコインコアの開発を行うMichael Ford氏に15万ドル、マサチューセッツ工科大学のDigital Currency Initiativeに50万ドルの支援金を付与している。