Bitmain、中国本土へのマイニング機器出荷を停止
暗号資産（仮想通貨）の大手マイニング機器メーカーBitmain（ビットメイン）が、中国国内での暗号資産関連の法規制強化に伴い、これを遵守するため中国本土への機器の出荷を停止することを発表した。
暗号資産マイニングへの法規制に伴い
発表によると、Bitmain は2020年10月11日から、同社の主力マイニング機器であるAntminerの、香港・台湾を除く中国本土への出荷を停止し、既に使用中の顧客に対しては、同社スタッフが代替品の提供などの対応を行うという。
Bitmainは設立以来、コアチップのエネルギー効率比を2桁低下させるなど、コンピューターの省エネのための新しい技術パスを模索し、中国政府のカーボンニュートラル政策に応じてきたが、昨今の暗号資産業界への法規制強化で暗号資産マイニング産業にも規制が及んだことから、本土での営業の停止を決断した形だ。
中国国外では引き続き機器を提供
Bitmainによると、今回の出荷停止について、海外の顧客に影響はなく、今後も供給は続けていくとのことで、次のようにコメントしている。
「パンデミックの状況下で、Bitmainサプライチェーンチームは世界中の顧客の供給を確保するために懸命に取り組んでいます。海外のマイナーのマイニングをスピードアップするために、ANTBOXの供給も増やしました。」