ドバイの暗号資産取引所BTSEが匿名性のないモネロ「WXMR」を発表!
ドバイで認可された暗号資産(仮想通貨)取引所であるBTSEが6日、仮想通貨Monero(モネロ/XMR)のラップド版「WrappedMonero(ラップドモネロ/WXMR)」を発表した。
ラップドモネロ(WXMR)は、ERC-20トークンとしてイーサリアムブロックチェーン上で流通され、モネロ(XMR)と1:1の割合で裏付けられているという。
担保となるXMRは、BTSEがカストディとして保護するとのことだ。
モネロはCryptoNoteと呼ばれるプロトコルを採用したプルーフ・オブ・ワーク に基づいたブロックチェーンを利用した暗号通貨であるため、イーサリアム上で開発されたサービスを利用することはできなかったが、ラップドモネロ(WXMR)が登場したことにより、これまで利用できなかったDeFi(分散型金融)エコシステムで大きな流動性をもたらすことが期待される。
問題視される匿名通貨
モネロは匿名性に特化した特殊なアルゴリズムを採用し、プライバシー保護が特徴とされているが、その匿名性が悪用され、マネーロンダリングやテロリストへの資金流出、ダークマーケットなどの犯罪に利用されることが懸念されており、国や地域によって規制の対象となっている。
そのためモネロをはじめとしたZcash(ジーキャッシュ/ZEC)、Dash(ダッシュ/DASH)などの匿名通貨が上場廃止される事例が相次いでおり、プライバシーの保護や個人情報流出防止のリスクが低いという利点が不利になっている。
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匿名性のないモネロ
ラップドモネロはモネロと同等の価値を持っているが、特性である匿名性はなく、イーサリアムブロックチェーン内の他のERC-20トークンと同様の透明性を提供することができる。
BTSEは次のように述べている。
BTSEはユーザーに最高の暗号通貨を提供することをお約束します。
Wrapped Moneroは、私たちが作成したものに大きく貢献しますが、DeFiコミュニティ全体に及ぶと信じています。
私たちは、分散型ファイナンスの革新と探求に参加し、Moneroユーザーがイーサリアムネットワークでコインを使用できるようにすることに興奮しています。