現在、ブロックチェーンの応用性は非常に広く、様々な仮想通貨が独自のプロジェクトを進行しICOを行って資金調達をいています。
ブロックチェーンが誕生し、過去の取引を閲覧でき、改ざんされにくいという性質は、当初から流通のあらゆる分野で活躍できる事を予想されていました。
今回、ご紹介するVeChain(ヴィチェーン)は、ブロックチェーン技術を活用し流通の分野で活躍している仮想通貨です。
この記事では、そのVeChain(ヴィチェーン)の詳細や特徴・将来性について基本解説していきます。
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ヴィチェーン(VeChain/VET)とは
ヴィチェーンとは、中国のBitSEという企業によって開発された仮想通貨で、2017年8月15日に公開されました。
ヴィチェーンは、イーサリアムベースのプラットフォームの名称で、公開当初の使用通貨名は「VEN」と表されていましたが、2018年6月30日にヴィチェーンのメインネット「Vechain Thor」の独自のブロックチェーンへ移行しました。それにより使用通貨名は「VET」と変更されました。
ヴィチェーンは、流通情報の流れを透明化し、企業との提携により効率性を上げ、情報や価値の真贋を見分け流れを高速にする、ブロックチェーン技術を使用した「分散型ビジネスエコプラットフォーム」です。
独自のIoT(モノとインターネットを繋げる)のデバイスを利用し、あらゆる分野の企業と提携し流通や製品管理、輸送手段の効率化や地球環境の把握などの多くの実例があります。
開発コミュニティ「VeChain財団」
2017年にシンガポールにて設立された非営利団体です。
ヴィチェーンの開発や構築、統治や監査、プロモーション活動など行うスポンサー企業として活動しており、オープンソースコミュニティの安全と調和のとれた発展を促進しています。
調和ののとれた統治体制の経験から、戦略意志決定委員会や報酬委員会、技術監査委員会、広報委員会などの機能委員会を設置しています。
ヴィチェーン(VeChain/VET)の詳細
通貨単位 VET
運営主体 VeChain財団
総発行量 8億6700万VET
承認方式 PoA(Proof of Authority)
公開日 2017年8月15日
ヴィチェーン(VeChain/VET)の特徴
商品管理への活躍
ヴィチェーンの大きな特徴の1つが、NFCチップとの連携が挙げられます。
NFCチップとは、対象となるさまざまのモノに埋め込むことにより、ヴィチェーンのブロックチェーン上で管理し、スマートコントラクト機能で商品情報を自動認証する事ができる為、流通過程を記録し追跡管理などが行えるものです。
自動的にブロックチェーン上に記録されるので、対象となる商品情報などの改ざんが難しくなります。
「VeChainの活用例」
1.食品業界
国内のみならず、世界的にもたびたび「産地偽装問題」などといった食に対する安全への話題が問題として挙がります。
ヴィチェーンのブロックチェーンを使用する事で、偽造防止や販売元の輸送手段の追跡機能などを提案しています。
2.高級ブランド品
ブランド品などの高額商品につきまとう「偽ブランド品」これらを対処するにもヴィチェーンは優れています。
対象商品に「NFCチップ」を埋め込み、商品に独自のデジタルIDを割り当てます。そして、そのIDをブロックチェーン上で管理し、商品の流れ(製造・物流・倉庫管理・流通・小売・品質チェック)をスマートコントラクト機能で自動処理することにより、改ざんを防止する事ができます。
また、消費者はアプリを通じて、商品の流れを全て確認できるようになります。
3.農業
農業には分散した生産体制や品質や安全性の保持、環境問題が課題としてあります。
ヴィチェーンのIotデバイスを活用することにより、気候や土壌条件、農作物の収穫条件や品質を自動的にデータ化する事が可能になるので、より作業効率が上がり、高品質で安心した農作物を作りやすくするサポートが出来ます。
その他にも、自動車業界の大手企業BMWや、中国たばこ産業、保険業界やIT業界などと、既に多くの企業がヴィチェーンと提携しており、利用用途が拡大されていっています。
ヴィチェーン(VeChain/VET)の将来性
あらゆる分野の流通や商品管理、作業効率化や追跡機能を担うヴィチェーン(Vechain)の技術は、今後「IoT」の発展と共に確実に必要とされていきます。
そのIoT市場の規模はとても大きく、次々と大企業との提携を発表するヴィチェーンの将来性は高いと言えるでしょう。
ヴィチェーンは民間企業だけに認知されたプロジェクトではなく、仮想通貨の規制に強い中国政府との提携も行われいてお墨付きも得ている事も注目されています。
また、ヴィチェーン基盤のDAppsゲームでも予想以上の人気が報じられ、今後、人気ゲームの参戦にも対応する計画があり、色々な方面からヴィチェーンの認知や普及が拡大していく事が予想されます。