Steem(スチーム/STEEM)の詳細・特徴・将来性|世界で初のSNS特化型のプラットフォーム!基本解説

Steem(スチーム/STEEM)の詳細・特徴・将来性|世界で初のSNS特化型のプラットフォーム!基本解説

COINBOXの記事を読んで頂いている方々の中にも、SNS(Twitter・Instagram・Facebookなど)を利用されている方は多いのではないでしょうか?

好きなことを投稿したり、興味のある事の情報を集めや知人との繋がりができるなど、気軽に扱うことができ楽しく利用できます。

その普段、何気なく使用しているSNSに日記や写真、動画を投稿したり、「いいね!」と評価するだけで報酬がもらえる仕組みがあれば、嬉しいと思いませんか?

今回ご紹介するSteem(スチーム/STEEM)は、SNSと仮想通貨の特徴を組み合わせたもので、SNSの投稿や評価した際に報酬が得られる仕組みを持つ仮想通貨です。

この記事では、その仮想通貨Steemの詳細や特徴・将来性について詳しくご紹介していきます。

STEEMの最新価格・相場・チャート・評価


Steem(スチーム/STEEM)のとは

Steemとは、2016年4月に公開され、ブロックチェーンを基盤としたSNS(ソーシャルメディア)のプラットフォームです。そのプラットファーム内で使用される通貨名を「STEEM」と表します。

Steemプラットフォーム上で「Steemit.com」というSNSを展開しており、投稿者は自由にこのSNSを使って日記や写真、動画など投稿でき、それに対して読者は「いいね!」などの評価する事ができます。そして、ソーシャルメディアの貢献者(投稿者や読者)には報酬を支払うという画期的なシステムがあります。

また、ブロックチェーン上にデータが記録されている為、SNS運営側のシステム障害により投稿が消えるという事がないのも強みと言えます。

後述しますが、Steem内では3つの仮想通貨が流通しており、「STEEM」・「STEEM Power (SP)」・ 「STEEM Dollars (SBD)」に別れ、それぞれに異なった特徴があります。

現在ある既存のSNSではコンテンツの投稿やそれを評価しても直接の報酬を受け取ることはできません。Steemでは、投稿や評価をする事で報酬が得れるので、投稿者や読者のモチベーションの向上を図り、サイト内での投稿も優良な記事には報酬が集まり、低品質な記事は自然と淘汰されるといったことも予想されます。

それにより、Steemプラットフォーム内の「Steemit.com」では、コンテンツの質が向上し、ユーザーが増加する事にも繋がると考えられます。

創設者

Steemの創設者は、2014年7月に誕生したBitSharesの創設者Daniel Larimer氏です。Daniel Larimer氏はSteemitでの仕事も退き、現在はEOSのプロジェクトに携わっているようです。

Steem(スチーム/STEEM)の詳細

通貨単位   STEEM

総発行量   上限無し

公開日    2016年4月

公式サイト  https://steem.com/

ホワイトペーパー https://steem.io/SteemWhitePaper.pdf

Steem(スチーム/STEEM)の特徴

前述したとおり、Steemの最大の特徴は、貢献者(投稿者や読者)が大きな利益を得る新しいソーシャルメディアモデルという事です。

これは、SNS業界には存在しなかったシステムでSteemが世界で初の試みとなります。

そして、そのSteemのプラットフォーム内には3つの仮想通貨が存在し、各通貨がそれぞれ役割を持っていますのでご紹介していきます。

3種類の仮想通貨

STEEM

STEEMは、Steemブロックチェーンを構成する通貨で、海外のいくつかの取引所で売買されています。ビットコインやイーサリアムなど他の仮想通貨と同様の役割を果たします。

また、STEEM Power(SP)やSTEEM Dollars(SBD)と交換でき、他のアカウントに送金することも可能です。

誕生当初、STEEMはインフレ率が毎年100%になるように新規発行される設定でしたが、2016年12月の16回目のハードフォーク以降は年間インフレ率は9.5%に修正され、さらに0.95%になるまで毎年約0.5%ずつ発行率が減少していくよう変更されました。

つまり注意点として、STEEMは保持し続けると総量が増加し続ける為、相対的に価値が下がります。

そのため、次に説明するSTEEM Power(SP)やSTEEM Dollars(SBD)に変換する必要があります。

STEEM Power(SP)

STEEM Power(SP)は、Steemが運営するSNS「Steemit.com」において主力となる通貨です。Steemit.comに登録して最初に配布されたあとは、記事を投稿・評価した場合の報酬の50%分もしくは100%がSPで配布されるようになっています。

SPは金利の付く通貨であるため、所有量が多いほどネットワークから利息がつきます。

また、長期間保有することにメリットがあり、保有量に応じて投票権を獲得できます。

つまり、SPをより多く持つユーザーほど投稿やコメントの価値により大きな影響を与えることができるのです。

注意すべき点は、SPはSTEEMやSBDのように他人に譲渡できない点です。

STEEMからSPへの交換(パワーアップ)はすぐにできますが、SPをSTEEMへ交換(パワーダウン)したい場合は、週に1回、しかも104分の1ずつしかできません。つまり、計算上は全額交換するためには2年かかるということです。

この仕組みによって、SPの短期的(投機的)な価格変動を抑制して、長く保有してもらう設計にしています。

STEEM Dollars(SBD)

Steem Dollars(SBD)は価格がドルに固定されているペグ通貨です。STEEMへ交換したり、売買や取引のために他のアカウントに送金することができます。

STEEMへの交換は制限なくできますが、その過程には約3.5日程かかると言われています。

SP同様に保有するだけで利息がつきます。

また、Steemit.comから与えられる報酬のうち50%をSBDとして受け取ることが可能です。

Steem(スチーム/STEEM)の将来性

Steemは、貢献者(投稿者や読者)が大きな利益を得る新しいソーシャルメディアモデルで世界で初のSNS特化型のプラットフォームです。投資家だけでなく、一般ユーザーにも優位性がある為、仮想通貨市場だけの枠組みではなく、成長していくことが期待されています。

現状でもSteemit.comは、仮想通貨界隈での様々な通貨のプログラマーや運営者、またその他有名人などが記事を投稿されており、仮想通貨関連以外の記事も増えているため、プラットフォームの成長の期待感は高まります。

その一方で良質なメディアを作るという理念は非常に素晴らしいのですが、プラットフォーム内で3種類の仮想通貨があることは、非常に面倒です。

複数の仮想通貨をあることによって短期的な価格変動を抑制し、長期保有を促すという目的はあるのですが、一般ライトユーザーからするとシステムが複雑すぎて、新規参入の弊害になりそうな印象を受けました。

SNS界にとっては画期的なシステムの為、今後の開発やどのように普及、拡大さていくのか期待注目が集まります。

 

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