Komodo(コモド/KMD)の詳細・特徴・将来性|Zcashの匿名性を継承しつつ多機能でもある仮想通貨!基本解説

Komodo(コモド/KMD)の詳細・特徴・将来性|Zcashの匿名性を継承しつつ多機能でもある仮想通貨!基本解説

仮想通貨には、高い匿名性を特徴とするコインが複数あり、「匿名通貨」と呼ばれています。その匿名通貨の中で時価総額が高く、有名な仮想通貨にはZcashMoneroDashの「匿名三兄弟」と呼ばれるものあります。

そして、今回ご紹介するKomodo(コモド/KMD)は、「匿名三兄弟」の1つZcashからフォークして誕生しました。

Zcashの匿名性を継承しつつ、DEX(分散取引所)やICO(新規仮想通貨公開買付)のプラットフォームなど、多角的な展開戦略を進めている仮想通貨です。

また、様々な新しい技術をシステムに効果的に導入するなど、活発な開発が行われています。

この記事では、そのKomodo(コモド/KMD)の詳細や特徴、将来性について詳しくご紹介していきます。

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Komodo(コモド/KMD)とは

Komodoとは、匿名通貨として名高いZcashからハードフォークし誕生した為、Zcash並みの匿名性(取引を公開するか非公開にするかを選択でき、送受信者や取引金額を隠すことが可能)ビットコインと同等のセキュリティさを担保にしているプラットフォームです。

そして、世界初のアトミックスワップを実装に取り組み、第三者の存在なしに異なる仮想通貨同士の安全な交換を当事者間でやりとりすることを可能にしています。通貨単位は「KMD」と表します。

また、分散型ICOプラットフォームも提供している為、Komodoをプラットフォームとして利用することでICOを行えます。その他にも法定通貨のゲートウェイにもなり、KomodoのトークンのKMDと交換可能な法定通貨のペッグ通貨を発行出来ます。

このように魅力的な特徴が多く、複数の機能を持つマルチプラットフォームとして様々な用途を想定して開発が進められています。

余談ですが、Komodoの名前の由来は「コモドオオトカゲ(通称コモドドラゴン)」というインドネシアのコモド島に生息する世界で最も危険な巨大トカゲ(毒を持つ肉食系)と言われています。

「コモドドラゴン」の画像検索結果

Komodo(コモド/KMD)の詳細

通貨単位   KMD

総発行量   2億KMD

承認方式   dPoW(Delayed Proof of Work)

公開日    2016年9月1日

公式サイト  https://komodoplatform.com/

ホワイトペーパー https://komodoplatform.com/whitepaper/

Komodo(コモド/KMD)の特徴

高い匿名性「zk-SNARKs(ゼロ知識証明)」

Komodoの最大の特徴は、通貨の取引を匿名化できる点です。仮想通貨Zcashでも活用している「zk-SNARK」と呼ばれるゼロ知識証明の一手法を導入することで、高い匿名性を実現しています

ビットコインなど一般的な仮想通貨では、送金アドレス、受信アドレス、送金額がセットで取引情報としてブロックチェーンに書き込まれています。

この取引情報は第三者からも見ることができるため、もし送金アドレスと個人情報が何かのきっかけで結びついてしまった場合には、誰が誰に幾らの仮想通貨を送金したのか、全て分かってしまいます。

送信アドレス/受信アドレスが個人情報と結びつくのは稀なことかもしれませんが、このようなリスクがあると考えると、やはり仮想通貨の取引に対して抵抗感をもってしまいまいます。

そこで、Komodoでは仮想通貨Zcashで活用されている、zk-SNARKsというゼロ知識証明という技術を活用することで、匿名性を担保しながらの証明作業を可能にしました。

このzk-SNARKsはイーサリアムも活用しています。

分散型取引所「BarterDEX」

Komodoのプラットフォームが提供している分散型取引所「BarterDEX」は、アトミックスワップという技術を導入する事で、仲介者不要で種類の異なる仮想通貨の安全な交換を可能としています。

DEX(Decentralized Exchange)とは、中央管理者が存在せず、ブロックチェーンネットワーク上で、参加者が仮想通貨やトークンのやり取りを直接する仕組みのことです。

中央管理者が存在する取引所では、ハッキングや倒産などで取引所に保管している自分の通貨が紛失するリスクがありますが、DEXでは秘密鍵を自分で管理したユーザーが、中央管理者を介さずに直接取引をするので、これらリスクを軽減できます。

KomodoプラットフォームのBarter DEXを利用する事で、従来の取引所での購入より非常に安い手数料で仮想通貨を購入する事が可能となります。また、BaterDEXの開発は順調に進んでおり2018年には日本語にも対応可能となりました。

そして、法定通貨のゲートウェイにもなり、Komodoのトークン「KMD」と交換可能な法定通貨のペッグ通貨を発行可能とし、匿名で交換や譲渡ができます。

仮想通貨を簡単に法定通貨に変更できるのは、大きなニーズがあると言えます。

分散型ICO「dICO」

Komodoは、分散型取引所だけでなく、分散型ICOのプラットフォームサービスも提供しています。このコモドが提供するICOサービスは「dICO」と呼ばれています。

dICOは、現在の中央集権型のICOにおける課題を解決する目的で開発されました。

従来のICO課題には

●ICO参加者のプライバシー保護がされていない
●資金調達主による資金の持ち逃げ
●サーバーダウンやヒューマンエラーが起こる可能性

などが挙げられます。

しかし、Komodoが提供するdICOでは、強固なセキュリティにより単一障害点のないブロックチェーンを活用することで、サーバーダウンのリスクを軽減し、BarterDEXを通じてやりとりをする事で、人為的ミスなどがなく安心してICOで発行されたトークンと投資金のやりとりが可能になります。

また、zk-SNARKsを活用することで、ユーザーのプライバシーの保護も実現するのではないでしょうか。

コンセンサスアルゴリズム「dPoW」

Komodoはコンセンサスアルゴリズムに「dPow(Delayed Proof of Work)」採用しています。

dPowは知名度高く、マイナー(採掘者)が多いビットコインのブロックチェーンを利用して効率的に承認してもらうという仕組みです。

これにより、Komodoのブロックチェーンを改ざんしようとした場合、まずビットコインのブロックチェーンを書き換えなければいけません。つまり、ビットコインのセキュリティに守られていると言えます。

そして、PoWの問題点でもあるマイナーが集まらないとハッシュパワーが低く、セキュリティが低くなってしまうという問題を解決しています。

Komodo(コモド/KMD)の将来性

Komodoは、匿名性やBarterDEX、dICOのプラットフォームや様々な多機能な魅力があります。

現在はまだ、仮想通貨が投資目的で使用されている為、匿名性というのは重要視されていない部分もありますが、今後決済などの普及と同時に必ず匿名性は重要度が増すと考えられます。

そして、DEXの機能もコインチェックの事件のように既存の取引所にハッキング被害が出るたびに需要が増すでしょう。

また、すべてを鵜呑みにするわけにはいきませんが、2018年8月に中国政府が発表する仮想通貨格付けランキングで3位にランクインなどしています。

今後、着実に開発が進み、環境設備が整って仮想通貨の実用性も拡大すれば、再び注目が集まるだけのポテンシャルを持つ仮想通貨なので、期待して注目していきたいと思います。

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