仮想通貨市場では決済やプラットフォームに特化した仮想通貨が多く活躍しています。その中でも、一種独特な存在の仮想通貨「Dogecoin(ドージコイン/DOGE)」があります。
Dogecoinは、2013年に発行された老舗アルトコインで、日本の柴犬をモチーフとされ、当初は「お遊びコイン」として紹介されていました。
革命的な技術があるわけではないが、話題性や人気があり、現在では「寄付やチップ」等の利用目的で需要と地位を確立しています。
この記事では、そのDogecoinの詳細や特徴・将来性について、ご紹介していきます。
DOGEの最新価格・相場・チャート・評価
ドージコイン(Dogecoin/DOGE)とは
ドージコインとは、2013年12月に公開され、IBM出身のプログラマーのビリー・マーカス氏が開発した仮想通貨です。略号は「DOGE」と呼びます。
2013年に海外で流行った「Doge」と呼ばれる日本の柴犬がモチーフとされ、公開当初は「お遊びコイン」や「ジョークコイン」などと言われスタートしました。開発当初から「ビットコインとは違うおもしろいコイン」を目的して進めらている事から、現在では寄付やチップなどに使用される事が多く、すぐに人気が拡大し、ドージコイン独自の地位を確立できたと言われています。
また、ドージコインはライトコイン(Litecoin)を元に作られている為、ライトコインと似たような機能を持っています。
ドージコインのモチーフの由来
デザインのモチーフとなっている柴犬は、日本のブロガーで保育士でもある方の飼い犬の「かぼすちゃん(2008年11月2日生まれ♀)」であると言われています。
ドージコイン(Dogecoin/DOGE)の詳細
通貨単位 DOGE
総発行量 無し
承認方式 PoW(Proof of Work)
公開日 2013年12月
ドージコイン(Dogecoin/DOGE)の特徴
発行枚数に上限がなく、取引承認時間が速い
ドージコインは、ビットコインやライトコインと同じような機能を持ち合わせていますが、総発行量に違いがあります。
ビットコインの上限は2100万枚、ライトコインは8400万枚ですが、ドージコインには発行上限がありません。上限が無い分、希少性が減り、価格が上昇傾向になる可能性は低いですが、需要と供給のバランスが崩れる事が少なく、価格を安定させる事ができるともいえます。
また、ビットコインやライトコイン同様、承認アルゴリズム「PoW」を採用していますが、取引承認時間は、ビットコインが10分、ライトコインが2分に対しドージコインは1分の速さで承認することが可能です。
寄付やチップなどに使用されている
ドージコインは「寄付やチップ」などに使用され独自の地位を確立しています。これがドージコインの最大の特徴とも言えます。
上記で説明した通り、発行上限が無い事で比較的価格が安価で安定し、取引承認速度が速い事から決済取引に優れている点などの優位性がある為です。
「ドージコインを利用した寄付金やチップの実例」
2014年1月:ソチオリンピックまでの旅費が無いジャマイカのボブスレーチームへ寄付金を募り、ドージコインのコミュニティは5万ドル募金活動をはじめ、二日目には3万6000ドル相当のドージコインが寄付された。
2014年3月:Doge4Waterキャンペーンにて、「世界水の日」にケニアのタナ川近くで井戸を建造する為の寄付金を募り約3万ドル相当のドージコインを集める事に成功している。
2014年初頃:マット・トンプソンという有名な起業家が、所有する別荘をドージコインと引き替えに売り出しました。本当に売却したかは定かではありませんが、とてもユニークな話題となりドージコインが注目をあびたのは事実です。
Doge Marketで使用可能
Doge Marketとは、Redditという米国版2チャンネルのようなサイト内のコミュニティサイトです。
Doge Market内では、ドージコインを使用しビットコインと交換したり、商品を購入する事が可能です。Doge Marketの存在がドージコインの普及に繋がる一つでもあります。
日本発のモナコインにも「Monappy」というサイトがあり、そこではモナコインを使用し商品の売買ができ似たようなコミュニティサイトとも言えます。
ドージコイン(Dogecoin/DOGE)の将来性
ドージコインは、価格・投機面では将来性が期待出来ませんが、需要の高さについては将来性があると言えます。
発行上限が無いのに、取引速度が速く、重要の高さから価値を維持していて今後さらに需要が伸びれば価値は上がると言えますが、その上がり幅は微々たるものでしょう。
しかし、ドージコインは寄付やチップなど独特の地位を確立してる仮想通貨ですが、寄付だけの使い道だけがすべてではありません。
「マイクロペイメント(少額決済)」の利用にも期待されています。デジタルコンテンツの視聴などといった少額課金にも利用する事が想定されています。
多くの海外取引所で扱っていることから、さらなる発展や再度注目を浴びることで、ショッピングの決済などに利用される事も予想出来ます。