仮想通貨モネロをスマホでマイニング!HTCが開発!
台湾の大手携帯電話メーカーHTCは、Midas Labsと提携し、同社が開発を手掛けるブロックチェーンスマートフォン「EXODUS 1S」で仮想通貨モネロ[Monero/XMR]のマイニングができるアプリを導入することを明らかにした。
Forbesの報道によると、「EXODUS 1S」はMidas Labsが開発したDeMinerアプリの使用を通じてモネロのマイニングができるようになるという。
アプリは2020年第2四半期にダウンロードできるようになる予定だ。
デスクトップPCに匹敵するハッシュレート機能を備えたDeMinerアプリ
Midas Labsによると、一般的なPCでのモネロのマイニングはコスト効率が悪いという。
具体的には、一般的なPCでは65Wの電力を消費することで1日あたり約0.06ドル相当のXMRをマイニングできることになるが、その際にかかる電力コストは約0.156ドルになるという。
一方「EXODUS 1S」を用いたマイニングでは、1日平均約0.0038ドル相当のXMRをマイニングすることが可能とし、その際にかかる電力コストはその50%未満であると、Midas Labsの創設者兼CEO、国立台湾大学教授のJri Lee氏は述べている。
DeMinerアプリは、通常のデスクトップコンピューターに匹敵するハッシュレート機能を備え、エネルギー消費ははるかに少ないと報告されており、これによりモバイルデバイスでは初めて仮想通貨マイニングに適したものになるという。
また、マイニングによるバッテリーの消費を抑えるため、スマートフォンの使用時や、充電器に接続されていない時はマイニングが行われないよう設計されている。
HTCのDCO(Decentralized Chief Officer)であるPhil Chen氏は次のように述べている。
モバイルでのマイニングは、安全な暗号化ネットワークの開発を理解する上で重要な研究トピックです。
2020年の携帯電話の数は35億に近づいており、このような暗号化ネットワークのハッシュレートとマイニングパワーがさらに分散化されます。
私たちは携帯電話を使用してさらに地方分権を推進することを目指しています。携帯電話は人々の主要なコンピューティングデバイスになり、誰もが利用できるようにすることで人々に力を与えています。