GMOインターネット、日本円に連動する暗号資産「GYEN」をいよいよ今月取引開始!

GMOインターネット、日本円に連動する暗号資産「GYEN」をいよいよ今月取引開始!

GMOインターネット、日本円に連動する暗号資産「GYEN」をいよいよ今月取引開始!

12日、GMOインターネットは第1四半期決算説明会を開催した。その説明会の中で今後の見通しが報告され、日本円に連動する暗号資産「GYEN」をいよいよ今月にローンチする予定であることが明らかになった

GMOインターネットは、以前からステーブルコインの発行を予定しており、今月それがローンチされることになる。現在発行されているステーブルコインにはいくつかの種類があるが、GYEN」は法定通貨担保型の円ペッグ通貨となります。

幅広いビジネスを展開しているGMOインターネットは、この「GYEN」の発行を通じて暗号資産のボーダレスな取引や、フィンテック分野におけるブロックチェーン技術の活用支援を目指すとしている。

 暗号資産「GYEN」とは

GYEN とは、GMOインターネットが提供を開始する暗号資産であり、ステーブルコインに分類される。そして、そのネーミングは「GMO Japanese YEN」から由来された。暗号通貨GYENのブロックチェーン開発は2019年12月23日に既に完了しており、今回のローンチ報告までの間、ブロックチェーンの内部実証実験を継続していた。

暗号資産の流通性を確保し普及・発展させるためには、リスクを出来るだけ排除する必要があり、安定性が重視されることも明らかである。その中でも課題の一つとしてあげられているのが価格変動(ボラティリティ)を安定させることである。送金・決済の際に多額の費用が発生してしまうと取引自体の総量が減少することも考えられる。

GYENは法定通貨である日本円にペグされる形のステーブルコインであるため、価格の安定を可能にする暗号資産として、利用されることが期待されているものである。

GMOインターネットが今後描く未来

GMOインターネットグループでは、暗号通貨事業を今後も発展していく事業分野であると分析しており、2017年5月からは仮想通貨(暗号資産)交換事業を開始し、同年12月からはマイニング事業も展開している。

仮想通貨(暗号資産)に関連する事業は、大きくとらえると「交換」「マイニング」「決済」の領域に分けることができ、GMOは「交換」「マイニング」の2つの領域はすでに参入を開始している。残された領域である「決済」の分野が今回の発表により埋められることとなる。

決済の領域に用いられる事業には、金融とテクノロジーをかけ合わせたフィンテック分野が考えられ、この事業分野において暗号資産が用いられることによる有用性を検討した。そしてGYENは、法定通貨にペグされ価格の安定を実現するステーブルコインでの運用を行うこととした。

ついに3つの領域に参入することとなったGMOインターネットは、将来的にボーダレスな決済・取引通貨として用いられることが確定的である暗号資産の活用や、フィンテック分野におけるブロックチェーン技術の活用を見据えて、今後も事業を発展させていくことが予想されます。

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