Bitmain、近日中に最新モデル「Antminer S19」を発表!
世界最大手マイニングハードウェアメーカーであるBitmain(ビットメイン)は2つの新しいマイニングマシン「Antminer S19」と「Antminer S19 Pro」を正式に発表した。
Announcing the #Antminer S19 Series! The #AntminerS19 has 2 variants, a 95 TH/s and 90 TH/s model, with a power efficiency of 34.5±%5 J/TH. The #AntminerS19Pro has a 110 TH/s and 105 TH/s model, both with a power efficiency of 29.5±%5 J/TH. Learn more at https://t.co/2ftncwFOl2 pic.twitter.com/opW7IcZ3yZ
— Antminer_main (@Antminer_main) February 27, 2020
プレスリリースによると、2つのAntminer S19のスペックは以下の通り。
- Antminer S19は95TH / sで電力効率は34.5 +/-%5 J / TH
- Antminer S19 Proは110TH / sで電力効率は29.5 +/-%5 J / TH
※ハッシュレート「TH / s」は、マイニングを行う速度の事でハッシュレートが高いほど、マイニングで得られる報酬が高くなる。
この新しいマイニングリグ(装置)は、55 TH / sに達する前モデルのAntmine S17より2倍強力になる。
次世代のAntminer 19シリーズは、Bitmainの業界最先端の技術をでマイナーがSHA256アルゴリズムの下でビットコインを効率的にマイニング。また、Antminersの新しい改善により、優れたパフォーマンスでマイナーが収益を最適化できるようにし、長期的な運用を保証するより良い運用のために設計されているという。
2020年5月予定のビットコインの半減期でブロック報酬の価格が下がるにつれて、Antminer 19シリーズは将来のマイニングのためにマイナーを保護する事を目的としている。
しかし、新しいモデルはマイニングを開始するために必要なリグの数を減らす可能性があります。現時点では、S19の発売日と出荷日、および市場価格は不明です。新しいマシンがマイニングファームに統合されるまでに数か月かかるかもしれません。
マイニングハードウェア市場の競争激化
Bitmainのライバルとしてマイニングハードウェア市場で名前が挙がる同じく中国企業の「MicroBT」がある。
MicroBTは2019年に平均60TH / sのWhatsMiner M20を60万台販売。これは昨年BitmainのAntminer S17を売り上げを上回っています。
またMicroBTは、88 TH / sの能力を備えたM30の発売を計画しており、2020年には両社の激しい競争を示している。今後どちらがシェアを取っていくのか注目が集まります。
その一方で共に中国企業のことから、今流行っている新型コロナウイルスの影響は直で受けている。この影響で一時的に生産・出荷業務を停止などの影響があったことが報じられた。
依然としてコロナウイルスの感染を懸念から人員不足などもあり本稼働には至っていないだろう。中国国内におけるコロナウイルスによる感染者数は他の国と比較して圧倒的だが増加率でみると最も拡大したタイミングから収まりつつある。
しかし、世界では感染者が増加しており最新の状況(2月27日時点)では81000人以上が感染している。今後まだコロナウイルスよりマイニング市場含め仮想通貨市場にどこまでの悪影響を及ぼすかわからない状況だ。
ただ、中国市場が主要マーケットになる仮想通貨マイニングへの多大な影響が懸念されるのは間違いないだろう。