29日、米国証券取引委員会(SEC)は、今年初めに申請されている2つのビットコインの上場投資信託(ETF)の承認判断を45日間、延期する事を発表した。SECは、この発表により引き続き承認判断を検討する為に45日間を設けたが、最大で240日間かかる可能性もある。
SECは可否判断を延期する理由を、「申請を審議するより多くの時間が必要」としている
その2つのETF申請を行っているのが、「Bitwise」と「VanEck・SolidX・Cboeの3社」である。
審査期限
BitwiseのビットコインETFの審査期限:5月16日
VanEckら3社のビットコインETFの審査期限:5月21日
BitwiseのビットコインETFの審査開始日は2月11日、VanEckら3社の審査開始日は2月20日の為、当初はそれぞれ3月29日と4月6日が期限日予定だった。
あと2回、審査期限を延期する事できるが、2回全て延期された場合には、
BitwiseのビットコインETFの最終審査期限:10月13日
VanEckら3社のビットコインETFの最終審査期限:10月18日
まで延期される事になる。
VanEck社のデジタルアセットディレクターのTwitter
VanEck社のデジタルアセットディレクターGabor Gurbacs氏は24日、ETFの承認日について以下のようにツイートしている。
These “ETF deadlines” are largely inconsequential in my view. VanEck and SolidX has invested many years of building, market structure work as well time and significant resources to create the right backbone for an ETF. We continue to do the hard work to make this happen. 🙌
— Gabor Gurbacs (@gaborgurbacs) 2019年3月24日
ETFの承認日は我々にとって重要ではない。VanEck社とSolidXはすでに、ETFのバックボーンとして必要とされる、マーケットのインフラを構築する為、多くの時間とリソースを費やしている。我々は、これを実現する為に努力を続けています。」
2017年より、SECは複数のビットコインETFの申請に対し、「市場操縦の傾向」や「不健全な資産管理」などを理由で、否決の判断を下してきている。
Bitwiseは、SECにビットコイン(BTC)市場に関する調査結果を提出しました。Bitwiseのレポートは、「60億ドルと報告されている現物ビットコインの1日あたりの取引高は、実際はその95%がフェイクである」と指摘した上で、自社のETFが残りの5%を取り扱う取引所にフォーカスしていると強調しています。
ビットコインETFが認可されれば、他の資産でETFを利用してきた機関投資家が参入し、ビットコイン市場に多額マネーが流入する事が予想される。それにより、現在弱気相場の市場にも動きと盛り上がりが期待されます。
承認期間がさらに延長される可能性は高そうだが、最終的にビットコインETF 承認が決定される事を期待し、注目していきます。