米SEC、VanEck版ビットコインETFの可否判断を延期と発表
21日、米SEC(証券取引委員会)は、最有力の候補として注目を集める、シカゴ・オプション取引所(Cboe)によるVanEck版ビットコインETFの可否判断を再び延期する事を発表した。これにより、次回の可否判断は90日後の8月19日となる予定。
これに伴い、米SECは14のカテゴリー分けをして仮想通貨市場の価格操作や不正、投資家保護に対する質問等を募集するとした。
先日19日、仮想通貨事情を熟知しているJake Chervinsky弁護士はVanEck版ビットコインETFの可否判断について「VanEck ビットコインETFは、延期しない場合、承認よりも却下される可能性がはるかに高いだろう。」と述べていた。
また、その可否判断の割合も延期(Delay)・却下(Denial)・承認(Approval)に分けて以下のように予想していた。
17/ So, heading into Monday, here’s how I view the probabilities:
– Delay: 75.0%
– Denial: 24.9%
– Approval: 0.1%I’ll keep you updated as the process plays out.
[end]— Jake Chervinsky (@jchervinsky) 2019年5月19日
規制当局もビットコインETFの審査に関しては慎重になっており、まだ「延期されるだろう」という見方が強く最終期限までかかるだろうと予想されていた中、
先週、BitWise社のビットコインETFがいち早く延期され、VanEck社に関する判断のみが発表されていなかった事により、Jake Chervinsky弁護士のように延期ではなく却下の可能性があるのではないかと憶測が飛んでいた。
それだけに業界全体にひとまず安堵感が生まれたのではないだろうか。
また、Jake Chervinsky弁護士はSECの延期という判断に「予定通り」と言及している。
この様な背景があった事から今回の延期という結果の後にビットコインの価格は再び上昇し、一時90万円手前まで回復した。
これにより、Bitwise社のETFとVanEck社らのETFともに可否判断が次回に引き延ばされる事となり、再度両社の次回可否判断日に注目が集まる事となった。
次回可否判断日
- Bitwise社のETF:8月14日
- VanEck社らのETF:8月19日