米調査会社代表トム・リー氏、仮想通貨「冬の時代が終わり告げた3つの要因」指摘!|2020年には最高値を予想!

米調査会社代表トム・リー氏、仮想通貨「冬の時代が終わり告げた3つの要因」指摘!|2020年には最高値を予想!

トム・リー氏、仮想通貨「冬の時代が終わり告げた3つの要因」指摘!

ビットコインの強気派として知られる米調査会社ファンドストラット代表のTom Lee(トム・リー)氏が、仮想通貨の冬の時代が終わったと指摘し、ビットコイン価格は最高値を2020年までに更新する可能性が高いとCNBCの経済番組のインタビューで語った。

リー氏によると、仮想通貨の歴史をみて強気市場でのみ見られる11のサインがあるという。その11のサインの中の重要な3つのサインで「ブロックチェーン上での取引量の増加」「200日移動平均線の突破」「OTC取引の増加」が確認できてると述べている。

1.ブロックチェーン上での取引量の増加

ブロックチェーン上での取引量(OTC取引)の増加は、ベネズエラとトルコでのハイパーインフレが原因で、自国の法定通貨や銀行の信頼が低下した事によりビットコインに流れてきたと指摘。それらの国の取引量は全体の増加率の3割ほどを占めたという。

2.200日移動平均線の突破

4月2日、ビットコイン200日移動平均線の「ゴールデンクロス」を強気相場入りを示すサインであると指摘。また、前回これが起こったのは2015年10月以来でビットコインは2年間の強気相場を開始しました。

3.OTC取引の増加

リー氏は、機関投資家の取引動向を図る上でOTC市場を重視。ファンドストラットが独自で調査したところによると、OTC取引企業の顧客の数が60%から70%増えている。そして「機関投資家が仮想通貨を取引する方法に関しては本当に重要である」と述べた。

これらの事からリー氏は、2020年頃に「史上最高値」に達する可能性がある事を示していると予想している。

また、上記のサインの他にビットコインのボラティリティ、価格、取引活動を複合して、投資家の感情を測定する調査会社ファンドストラットが独自開発した「Bitcoin Misery Index(BMI)」では、2016年以来で最高値をつけたと発表している。

さらにリー氏は、米国株式市場との仮想通貨市場を比較している。S&P500が大きく動く時は仮想通貨もその後大きく連動するものだと主張。現在S&Pから仮想通貨市場は標準偏差2.5ほど離れているとし、もしその差を埋める事になればビットコインは1万4000ドルになる事を示していると話した。

そして、最後に先日ビットコイン価格の急落を引き起こした「Bitfinex」の約950億円の損失を隠蔽する為にUSDTの裏付け資産を不正利用問題の相場への影響は一時的なものであり、「ビットコインにあまり影響がない」とコメントを残している。

トム・リー氏は今回のインタビューでは「最高値」という表現を使い、明確な数字の予想は立ててないものの、具体的な見解を示している。仮想通貨相場へ強気派として知られるリー氏にとってはおなじみといって良いだろう。

はたして、今回のリー氏の予想がどのような結果になるのか、注目が集まります。