金融庁、ロシア制裁を巡りJVCEAと協議

金融庁、ロシア制裁を巡りJVCEAと協議

金融庁、ロシア制裁を巡りJVCEAと協議

金融庁が、ロシアに対する経済・金融制裁を巡り、制裁措置回避を防止するため一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)と協議を始めたことが明らかになった。

暗号資産による制裁回避を防止

ブルームバーグの報道によると、制裁措置を回避する手段として暗号資産が使用されるのを防ぐ目的で、国内のロシア制裁リストにある特定の人物や団体について、取引を効果的にブロックする方法などの検討が行われていることを関係筋が明かした。

鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣は、ロシアに対する制裁の実効性を確保するため暗号資産を含めた決済動向を注視するとした上で、G7各国と連携し、適切に対応していきたいとの考えを示した。

各国も暗号資産取引の規制を強化

欧米諸国でもロシアに対する制裁に関連し、暗号資産関連の規制強化が進められており、米財務省は1日、制裁措置のガイドラインに暗号資産による取引を禁止する項目を追加し、制裁措置回避の防止策を講じている。

また、ウクライナの副首相兼デジタル変革大臣であるMykhailo Fedorov(ミハイロ・フェドロフ)氏が、主要暗号資産取引所に対し、Twitter上で全てのロシア人ユーザーの口座凍結などを要望している。

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