マネックスCEO「もしかしたら、最後の紙幣になるかも」お金はデジタル化されると予想

マネックスCEO「もしかしたら、最後の紙幣になるかも」お金はデジタル化されると予想

マネックスグループCEO松本氏、お金の未来を予言

ネット証券大手マネックスグループCEO松本大氏が「もしかしたら、最後の紙幣になるかも」と、2024年に刷新される新紙幣の未来を予言した。

朝日新聞の報道によると、同氏はお金の歴史について以下のように述べた。

「もともと、金属でコインを作ったが偽造されやすかった。紙幣は軽くて便利だが、高度な印刷技術を使っても偽造は防げない」

また、将来のお金は、世界的に進むキャッシュレス化や偽造防止の観点から『ブロックチェーン技術で何か新しいものがつくられる』とみている。

キャッシュレス化と高額紙幣の廃止の動き

いまや、世界的なキャッシュレス化と高額紙幣の廃止の動きが進んでおり、今後さらに加速する見込みだ。 韓国は9割超、英国や中国は7割近く、比較すると日本は大きく下回っており、政府は危機感を強めている。

その為、経済産業省がキャッシュレス化を推進し、Suica、nanaco、WAONなどの電子マネーや、スマートフォンで手軽に買い物ができるQRコード決済の加盟店も増え、ポイント還元や利便性の高さから普及し始めている。

キャッシュレス化における政府の目標として、現金を使わない決済比率を2025年までに4割以上としている。 野村総合研究所の木内氏は「キャッシュレスの普及が今後進んでいけば、次回の紙幣刷新時には1万円札廃止の可能性があると思う」と語る。

さらに、マネックスグループの松本氏は、「お金の偽造を防ぐにはブロックチェーンを使わないと無理。今回が最後の紙幣になるかもしれない」と述べ、お金はデジタル化されていくと予想する。

日本政府が4月9日に新紙幣刷新の発表をし、1万円のデザインが渋沢栄一に決定したニュースはまだ記憶に新しいが、キャッシュレス化の普及と共に高額紙幣の必要性が薄れているのが現状である。

発行前からこのような予想がされ、少し寂しくも感じるが、ブロックチェーンが私達の生活に必要不可欠になる日も近いと言えるでしょう。