ステーブルコイン「Tether(USDT)」、26%は裏付けされてない事が判明!

ステーブルコイン「Tether(USDT)」、26%は裏付けされてない事が判明!

「Tether(USDT)」、26%は裏付けされてない事が判明!

Tether社の発行するステーブルコイン「USDT」は、これまで、米ドル:USDT=1:1である事が前提としてあったが、USDTの26%フィアットまたは同等物によって裏付けされていない事が、Tether社の顧問弁護士Stuart Hoegner氏がニューヨーク司法長官(NYAG)に提出した宣誓供述書で明らかにした。

宣誓供述書によるとStuart Hoegner氏は、「Tetherは、約21億ドルの現金および短期証券を保有している」と記した。その額はUSDTの流通総額の74%に相当します。

先月26日にTether社による裏付け資産、約950億円の不正利用が発覚した。その結果、Bitfinex社及び親会社iFinex社は、米NY州の司法長官から裁判所命令を受け、この問題の影響から、同日に30分間という短時間でBTCの価格が急落しました。

また、問題直後にニューヨーク司法省から裁判所命令を受けたBitfinex社が司法長官事務所が行なった発表内容に対して全面否定する公式声明を発表した

さらに、30日のニューヨーク州の司法長官による訴追内で、同社顧問弁護士は全てのテザーが裏付けされていない事実に対し「部分準備銀行制度は商業銀行と似ている業務形態であり、どの銀行も、預金額に占める僅かな割合しか、実際に現金を保有していない。」と指摘した。

まるで、Tether社が銀行であるかのような良い回しをしている。これまで、Tether社が主張してきた米ドルと1対1の事実は全く異なっていた事となった。しかし、「USDT」は、現時点(2019年5月2日)でも時価総額ランキング8位に位置づけており、ステーブルコイン界を牽引してる形となっている。

近年、疑われ続けてきたUSDTのずさんな監査状況は徐々に明るみに出てきている。このステーブルコイン「USDT」と業界最大の取引所の1つでもある「Bitfinex」の問題は、今後さらにネガティブな材料となる情報がでる事により、仮想通貨市場に大きな影響を及ぼす可能性があります。

今後もTether/USDTとBitfinexの問題から目が離せません。