日銀のCBDC、概念実証第二段階に移行

日銀のCBDC、概念実証第二段階に移行

日銀のCBDC、概念実証第二段階に移行

日本銀行が13日に開催した「中央銀行デジタル通貨に関する連絡協議会(第3回)」で、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実現可能性を検証する実証実験について、4月から第二段階(フェーズ2)に移行したことを明らかにした。

各種機能面のほかシステムの信頼性を検証

フェーズ2では、2022年4月から2023年3月までの1年間のスケジュールで、フェーズ1で確認したCBDC「基本機能」に、より複雑な「周辺機能」を付加したうえで、その技術的な実現可能性やシステムの処理能力等について検証が行われる予定となっている。

項目としては、「決済の利便性向上」、「経済的な設計(金融システムの安定確保のためのセーフガード等)」、「仲介機関間・外部システムとの連携」などの各種機能面ほか、システムの処理性能や、セキュリティや構造面においての信頼性について検証を行う。

今年3月までにフェーズ1が終了

本実験では、2021年春から今年3月までの日程で行われた概念実証フェーズ1として、CBDCシステムの基盤となる「CBDC台帳」を中心に、システム的な実験環境を構築したうえで、CBDCに関する基本的な取引(発行、払出、移転、受入、還収等)が的確に処理されるかどうかなどが検証された。

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