世界の仮想通貨時価総額、初の100兆円突破!

世界の仮想通貨時価総額、初の100兆円突破!

世界の仮想通貨時価総額、初の100兆円突破!

7日、初めて世界の暗号資産(仮想通貨)の時価総額が大台の100兆円を突破した。

 

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)も最高値を更新し、世界全体の中央銀行による金融緩和を背景とする過剰流動性相場の元、行き場を失ってしまったマネーが暗号資産(仮想通貨)に流れ込んでいる。

1年間で約5倍、ビットコイン(BTC)4万ドルの大台突破へ

ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、テザー(USDT)など世界の仮想通貨の時価総額は日本時間7日16時30分時点で前日比5%強膨らみ、前日比7%増の1兆250億㌦(105兆円)となり、とうとう仮想通貨100兆円時代を迎えた

日本時間8日午前3時(東東部時間午後1時)すぎには、代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)のドル建て価格が始めて4万ドルの大台を突破した。

昨年12月中旬には2万ドルに到達し、それから約2週間後には3万ドルを突破し、その後急落する場面も垣間見えたが、5日間で1万ドル上昇したことになる。約2カ月強で約3倍、1年間での上昇率は約5倍になる。

なぜここまでの値上がりをみせたのか。もちろん米ペイパルなど決済大手の参入など実需面での後押し要因もあるだろうし、機関投資家の資金流入だってあるはずだ。急速な値上がりには理由があり注意も必要だ。

ビットコイン(BTC)はこれから「デジタルゴールド」に化けるのか!?

ビットコイン(BTC)価格の急上昇は、暗号資産(仮想通貨)全体の時価総額も押し上げた。

世界の暗号資産(仮想通貨)全体の時価総額のうちビットコイン(BTC)の占める割合は8割弱となり大方を占めている状況だ。そういった背景には、株式や債券と値動きの異なる代替資産を資産構成に組み入れようとする法人需要がある。

アメリカを中心にビットコイン(BTC)を「デジタルゴールド」と位置づけ機関投資家や企業が購入している。電子決済大手のスクエア社が自社でビットコイン(BTC)を購入し、購入方法や保管方法、会計・監査などをホワイトペーパーにまとめて公表したことにより、そのあとビットコイン(BTC)を購入する企業も現れているようだ。

米JPモルガン・チェースが公表した「ビットコイン(BTC)の長期的な価格見通しを14万6000ドルにする」としたリポートではビットコイン(BTC)が代替資産として定着するには価格の変動率が下がる必要があると指摘する一方、「金」関連の投資に匹敵する市場規模になる可能性について分析したことにより、ビットコイン(BTC)買いを後押ししたとの見方もある。

多額のマネーが小さな市場に殺到することで、バブルの懸念はやはり否めない状況だ。「金」のこれまで採掘された時価総額が900兆円でビットコイン(BTC)の時価総額は約80兆円と、まだまだ小さな市場である。

これまでたいして注目されていなかった時価総額の小さな仮想通貨まで上昇の勢いがついていることは、需給主導の相場を映している。

 

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