米・テスラ、ビットコイン(BTC)15億ドル分購入!

米・テスラ、ビットコイン(BTC)15億ドル分購入!

米・テスラ、ビットコイン(BTC)15億ドル分購入!

8日、イーロン・マスク率いる米電気自動車(EV)大手テスラが、SEC(米証券取引委員会)に提出した資料の中で代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)を15億ドル(約1600億円)分購入したことが明らかになった。

シリコンバレー出身の著名起業家による参入にビットコインマーケットが沸いているが、「決済」の実現には危うさもある。

テスラ祭り!?1ビットコイン(BTC)過去最高値更新!

昨日のビットコイン市場は「テスラ祭り」になった。1ビットコインあたりの価格は午前9時すぎに4万7000㌦を突破し、1月につけた過去最高値を更新した。

テスラのビットコイン買いには伏線があった。昨年12月に米マイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOがツイッターで、マスク氏に「株主に1000億㌦の利益を提供したければ、バランスシート(貸借対照表)を米ドル建てからビットコイン建てに転換を」と呼びかけた。

マスク氏は今年1月、ツイッターの自己紹介欄を「#bitcoin(ビットコイン)」に変更している。米クラーケンによれば、テスラのビットコイン購入額はこれまで1位だったマイクロストラテジー(11.25億㌦)や2位のギャラクシー・デジタル・ホールディングス(1.34億㌦)を超える。

ドルに換算した保有時価はマイクロストラテジーの方が多いものの、事業会社の購入額としては断トツだ。

ビットコイン(BTC)決済導入実現への「問題」と「課題」

アマゾンのジェフ・ベゾス氏を抜き世界一の富豪となったマスク氏は保有資産額19兆円を超えたが、満足しなかったようだ。「テスラの運転資金の必要量を上回る現金の運用先を多様化し、収益を最大化するよう柔軟に投資する」と考え、ビットコインを買うことを決めた。

だが、ビットコインは資産価格が上がれば上がるほど、もうひとつの重要な機能である「決済」として使いづらくなるというトレードオフの側面が生じてしまう。価格変動率は1日に20%を超える日もある。

企業が生み出すキャッシュフローや、PER(株価収益率)といった評価指標も存在しないため、いったん下落に転じると下げ幅が大きくなりやすい。

ペイパルはまもなく世界2600万店での仮想通貨決済を導入するほか、テスラもビットコインでEVを購入できるようにするという。価格変動の大きさをどう排除するのか。この問題に対処する仕組みをつくらなければ、決済手段として普及するのは難しい。

 

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