テンセントがブロックチェーンを活用した中国最古のワイナリー向けのワインの追跡プラットフォームを構築
中国の大手IT・ネットサービス企業 Tencent(テンセント)が、中国最古であり最大のワイナリー Changyu(チャンユー)と共同で、ブロックチェーン技術を活用したハイエンドワインのトレーサビリティプラットフォームを構築することを7月31日に現地メディアが報じた。
ブロックチェーン技術が中国のワイン業界に適用された初の事例となる。
「デジタルIDカード」で真正性とトレーサビリティ情報を確認
ChangyuとTencentは Tencent Cloud Platform と Tencent Lingyu ブロックチェーン技術をベースに、共同でハイエンドワインブロックチェーントレーサビリティプラットフォームを構築する。
このプラットフォームにより、ワインのボトル毎に「デジタルIDカード」としてトレーサビリティ証明書が発行され、ブロックチェーンに記録されるという。
消費者はブロックチェーンを通じて証明書の真正性とトレーサビリティ情報を確認することができる。
Changyu のジェネラルマネージャーであるSun Jian氏は、植栽、醸造、販売から管理へのデジタル変換を完了したと語った。
具体的には、原材料となるブドウの品種、原産地、降水量、日照、気温などの植栽管理情報や、ワインの生産プロセスの主要なデータをブロックチェーンにアップロードし、消費者がブドウの成長プロセスと醸造プロセスを理解できるようにするという。
また、流通リンクでは、ワインのアイデンティティ、販売業者、販売店などの情報がチェーン化され、偽造品や粗悪品を排除することができると説明する。
Tencentの副社長であるMa Bin氏は次のように述べている。
「中国で最初のハイエンドワインブロックチェーントレーサビリティシステムを革新的に実践することで、消費者の「認証」と企業の「偽造防止」の双方向メカニズムを開拓できるだけでなく、国内のワイントレーサビリティエコロジーの構築を促進できる。」
「このプロジェクトは国内のワインのトレーサビリティエコシステムを構築する上で非常に重要であり、業界のベンチマークになることを期待している。」