製薬世界大手ロシュ、Symbolベースの医療ネットワークに参加

製薬世界大手ロシュ、Symbolベースの医療ネットワークに参加

製薬世界大手ロシュ、Symbolベースの医療ネットワークに参加

 

製薬世界大手Roche(ロシュ)が、NEMの新チェーンSymbolをベースとした医療用ネットワークdHealth Networkに参加することが明らかになった。

医療データの共有から決済ソリューションの提供まで

dHealth Networkは、dHealth Foundationが運営するブロックチェーンを活用した医療用ネットワークで、保険会社、医療提供者、研究者、患者、健康な個人など、すべての医療関係者向けのパブリックブロックチェーンだ。

ネットワークを利用することにより、研究のための患者登録、健康証明書、投薬追跡などのヘルスケアユースケースがサポートされるほか、暗号化された識別子、データアクセス ソリューション、デジタル通貨による決済ソリューションなどの提供により、ヘルスケアのエコシステム全体を改善することができるという。

医療用ブロックチェーンは今後も拡大か

スイス証券取引所に上場する製薬大手ロシュは、最近新型コロナウイルスの変異種を全自動で検出するPCR検査試薬を日本で発売したことでも話題となった。

今回ロシュは、SymbolのPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を利用したdHealth Networkを形成するスーパーノードの一つとしてネットワークに参加する。

その他のスーパーノードとしては、チューリッヒ大学ブロックチェーンセンター応用科学大学スイス(FHNW)のブロックチェーンコンピテンスセンター、DLT や AI に関するリトアニアの民間研究開発ラボSUPER HOWなどが参加している。

医療用ブロックチェーンネットワークの普及についてdHealth Foundationは次のように説明している。

近年、ブロックチェーン技術は、主に金融部門において企業アプリケーションで劇的に増加しています。ヘルスケアは、次の採用分野になるのに適した位置にあります。ブロックチェーンテクノロジーは、単一のプレーヤーによって制御されず、P2Pネットワークとしてすべての利害関係者が直接アクセスでき、信頼のレイヤーとして機能するため、データ フローとプロセスを改善できます。

関連:国内初!仮想通貨取引所ZaifがSymbol(XYM)の取り扱い開始

関連:スイスの大手保険会社「アトゥプリ医療保険」、保険料の暗号資産による支払いを可能に!