スイスのデジタル資産銀行Sygnum、ピカソの絵画をブロックチェーンで証券化
スイスの大手デジタル資産銀行Sygnum（シグナム）が、アート投資のポートフォリオなどを提供するArtemundi（アルテムンディ）と提携し、ピカソの絵画を証券化することを発表した。
📢The oil painting “Fillette au béret” by Pablo #Picasso is now on the #blockchain! 🎨 In another world first, Sygnum Bank and @ArtemundiGroup have partnered to transform a masterpiece by Picasso into a tradeable, bank-grade security on the blockchain. ➡️ https://t.co/0QXWioRFWF
— Sygnum Bank (@sygnumofficial) July 15, 2021
ピカソの絵画作品をトークン化
今回証券化される絵画は、ピカソによる「Fillette au béret（ベレー帽の少女）」という作品で、アートセキュリティトークン（AST）と呼ばれるアートワークの「株式」の形で取引が行われる。
この作品は、ピカソによって1964年に作成されたもので、現在の価格は400万スイスフラン（約4億8千万円）となっており、1株あたり5,000スイスフラン（約60万円）で販売される予定だ。
Sygnumによると、ピカソなどの絵画作品の所有権が規制対象の銀行によってパブリックブロックチェーン上で販売されるのは初めての事例であるとのことだ。
600億ドル規模のアート市場の拡大へ
既存のアートマーケットは複雑で、多くの場合、深い技術的知識、コネクション、そして数百万ドルもの資金が必要なことが多いが、ブロックチェーンによるデジタル金融や資産のデジタル化により、一般の投資家などの参入障壁を下げ、今回の様なピカソの作品などへのアクセスを容易にすることができるという。
アートワークのトークン化の将来性についてSygnumは次のようにコメントしている。
「この革新的なテクノロジーは、年間600億米ドル相当の世界のアート市場を幅広い新規投資家に開放する可能性を秘めています。」