米ブロックチェーン企業が、三菱商事と共同で貴金属取引のプラットフォームを提供

米ブロックチェーン企業が、三菱商事と共同で貴金属取引のプラットフォームを提供

米ブロックチェーン企業が、三菱商事と共同で貴金属取引のプラットフォームを提供

米カリフォルニア州を拠点とするブロックチェーン企業Skuchainが、三菱商事の子会社で、金属資源の取扱を行う三菱商事RtMジャパン株式会社と共同で、ブロックチェーンを活用した貴金属取引システム「ECO」の提供を開始したことを発表した。

業務のデジタル化により取引全体を効率化

ECOシステムは、Skuchainが独自開発するブロックチェーンベースの「EC3プラットフォーム」を利用しており、取引先への請求や成約の確認、それらの管理における作業をデジタル化することにより、取引全体を効率化する

貴金属業界では一般的にサプライヤー、トレーダー、顧客が、商品や成約の情報を個々で管理しており、ECOシステムを通じて顧客と三菱商事RtMジャパンが情報を共有することで業務効率化を図る考えだ。

コロナ禍でのビジネスの継続

本システムの開発は、新型コロナウイルスのパンデミックによる昨今の情勢が一因となっており、取引のデジタル化により、ビジネスを継続することを目的としている。

Skuchain社の創設者兼CEOであるSrinivasan Sriram氏は次のようにコメントしている。

「ECOは、高価値のエンタープライズトランザクションでのブロックチェーンの使用における大きな進歩です。そのようなプラットフォームを実現するためには、三菱商事RtM日本のビジョン、決意、規模の会社が必要でした。EC3プラットフォームが彼らのビジネスを変革し、彼らの長期的な商業的野心をサポートするのを助けたいと思っています。」

また、Skuchainの共同創設者兼COOであるRebecca Liao氏は次のように付け加えた。

「ECOは初日から、Skuchainの独自のテクノロジーを活用して安全なデータ共有を実現し、三菱商事RtM日本の最大の顧客との貿易決済を促進します。そこから、エコシステムはフィールドレベルで暗号化されたデータを活用して、取引相手のプライバシーを維持し、新しい金融機会を得ることができます。私たちは、その成長のためのテクノロジーパートナーであることを光栄に思います。」