ブロックチェーン企業R3がナスダックと提携 デジタル資産プラットフォームを構築
米ニューヨークに本社を置くブロックチェーン開発企業「R3」が29日、ハイテク産業やベンチャーなどが集まる最大手取引所「NASDAQ(ナスダック)」と提携し、同社が開発するエンタープライズ・ブロックチェーンプラットフォーム「Corda(コルダ)」を活用したデジタル資産プラットフォームを提供することを発表した。
デジタル資産の発行から管理までをサポート
ナスダックは、Cordaを活用したプラットフォームとサポートの提供により、24時間365日ベースで新規および既存の市場インフラ事業者に対し、デジタル資産の発行から取引、管理までのライフサイクルを提供することが可能となる。
また、Cordaによるスケーラビリティ、低レイテンシ、暗号化技術の最適化されたソリューションにより、デジタル資産市場の透明性基準の強化など、発展を促進していく考えだ。
R3の最高収益責任者であるCathy Minter氏は次のように述べている。
「金融機関は、デジタル資産のニーズに対応するための大きな可能性をますます認識しています。私たちは、より安全で信頼性が高く、規制された環境向けに設計されたソリューションで、これらの資産に対応できるように支援できます。
ナスダックとともに、デジタル資産市場を構築できる世界クラスのプラットフォームを提供し、これらの市場および世界中のその他の市場の成長を急加速するのに役立ちます。」
SBIホールディングスがFX取引にコルダを活用
4月15日にSBIホールディングスが、FX取引においてのブロックチェーン分散型台帳技術の導入にあたり、国内で初となるCordaの実用化を発表していた。
エンタープライズ向けに開発されたCordaは、プライバシーの確保などを重視した設計から、金融業界をはじめその他の産業でも幅広く活用されており、今後国内での導入も多く見られることになりそうだ。