フランスで独自の電力エネルギー源が選択可能となるプロジェクト開始

フランスで独自の電力エネルギー源が選択可能となるプロジェクト開始

フランスで独自の電力エネルギー源が選択可能となるプロジェクト開始

オーストラリアのテクノロジー企業「Power Ledger」が、フランスの再生可能エネルギーの小売業者「ekWateur」とパートナーシップを結び、消費者が個別に電力エネルギーの供給源などを選択可能となるプラットフォームを展開することを発表した。

エネルギーの選択や売買が可能に

このプロジェクトは、Power Ledgerが開発するブロックチェーンテクノロジーを使用した電力取引プラットフォーム「Vision」を介し、フランスの22万世帯以上の顧客が、再生可能エネルギーの起源や供給源を選択することが可能となる。

各世帯は、独自のエネルギーミックスを選択し、30分間隔で追跡することが可能で、購入した再生可能エネルギーの認定ソースと起源を選択することもできる。

また、P2Pによるエネルギー取引を通じて、余剰の再生可能エネルギーを住民が売買可能となる機能の実装も進められており、これらのテクノロジーを2020年末までにekWateurのネットワーク全体で稼働させる予定だ。

Power Ledgerの共同創設者であるJemma Green博士は次のように述べている。

「消費者が近隣のソーラールーフトップパネルからエネルギーを調達したいのか、ボルドーの風力発電所からエネルギーを調達したいのかにかかわらず、私たちのプラットフォームは消費者にエネルギー源の選択と制御を提供します」

環境付加価値を持つグリーンエネルギー

エネルギーを供給するekWateurは、風力タービン、太陽光発電パネル、水力発電ダムから100%再生可能電力を供給するグリーンエネルギー小売業者であり、フランス国内初のバイオメタンからの100%再生可能なガスの提供などの実績もある。

本プロジェクトにおいても、2030年までに温室効果ガス排出量を40%削減するというパリ気候協定での設定目標の達成を視野に入れており、今後も環境への付加価値を生む再生可能エネルギーの活躍の場は増えていきそうだ。