リップル・コインベース幹部が共同議長に!米ブロックチェーン協会が市場整合性のための部会発足
米国の仮想通貨・ブロックチェーンの推進団体、ブロックチェーン協会が「working group: Market Integrity(市場の整合性のための作業部会)」を発足、24日に発表された。
このワーキンググループは、仮想通貨市場の「透明性と公平性」を高めることを目的としており、サンフランシスコに拠点を置く仮想通貨取引所コインベースの法務責任者であるレイチェル・ネルソン氏と、リップルのグローバルマーケット部門責任者のブレアン・マディガン氏が共同議長に就任した。
Today we’re launching an important working group: Market Integrity.
The group will work to support public policy that ensures the transparency and fairness of cryptocurrency markets.
Chairs: @BreMadigan/@Ripple + Rachel Nelson/@coinbase
More here: https://t.co/0swZo6rBCZ
— Blockchain Association (@BlockchainAssn) January 23, 2020
ブロックチェーン協会によると、仮想通貨市場における不透明な取引や、公平性に対しての懸念が規制当局により問題視されており、これにより仮想通貨の普及や機関投資家の参入の障壁となっていることを指摘している。
また、米国における州ごとの規制の違いによる複雑さが、既存の取引所にとって非効率的なプロセスになっているだけではなく、新規参入の事業者やユーザーにとって大きなハードルとなっていることを問題視。
今回のグループ発足により、明確な規制枠組みの確立や、米商品先物取引委員会(CFTC)の規制監視を含む権限の拡大等を議会に要求するなど、仮想通貨取引の促進と市場の拡大を目指す。
現在の仮想通貨市場においては、市場操作や不正なデータの改ざんなどの問題も多く、こういったことによる価格への影響を懸念し、ビットコイン上場投資信託(ETF)について米国証券取引委員会(SEC)が非承認を何度も繰り返しており、今後同ワーキンググループの影響力に期待が集まる。