ブロックチェーンを利用し「超高速次世代型ハイブリッドデータベース」

ブロックチェーンを利用し「超高速次世代型ハイブリッドデータベース」

ブロックチェーンを利用「超高速次世代型ハイブリッドデータベース」

株式会社early works(アーリーワークス)と日本電気通信システム株式会社(NEC通信システム)が、2020年1月からブロックチェーン技術を使用した「超高速次世代型ハイブリットデータベース」の構想実現に向け、共同研究を開始することを発表した。

出典: 株式会社early works

両社が開発を手掛ける「超高速次世代型ハイブリットデータベース」は、ブロックチェーンを使用し、高い改ざん耐性や情報の透明性を低コストで実現する。

共同研究でデータベース業界が抱える多くの課題解決を目指す

現在のデータベース業界には乗り越えなければならない様々な課題がある。 高度化が進むテクノロジーと増え続ける情報量によるランニングコストの高騰、それに加えシステムに求められる即応性やサイバー攻撃の巧妙化への対策コストが増大している。

その対策として、クラウドサービスによるコスト削減、利便性の向上などの模索や提案が行われているが、クラウドによるデータベースサービスには、システムの停止などの不測の事態のほか、5G、IoT、AIなど急速な進歩を遂げるテクノロジーの複雑化や増大した情報量への対応には高額なライセンス費用やランニングコストが発生するなど多くの課題が存在する。

更には現在、金融系以外でのブロックチェーン適用には、処理速度やセキュリティに加え、開発、保守におけるインタフェースの専門性の高さなどの様々な課題を解決しなければならないという。

両社はこの課題を解決するため、超高速次世代型ハイブリットデータベース「SmokeDB(Security Mighty Operation,Kindly and Easy blockchain DataBase)」の研究開発を進めていく。

「SmokeDB」は、early works独自のブロックチェーン基盤「GLS (Grid Ledger System)」とSQLインタフェースを採用し、汎用型データベースとしてアプリケーションへの適応を容易にする。それにより高い信頼性、安定性、保守性を備えたアプリケーション開発が可能となるという。

出典: 株式会社early works

この「SmokeDB」は、データ管理を複数のサーバーやネットワーク上の情報を相互共有することにより、システム障害への強さと高いセキュリティを兼ね備え、安定したデータサービスの提供が可能となる。

early worksは主に独自のブロックチェーンGLSの提供および実現方式の検討、NEC通信システムは自社の技術をGLSと掛け合わせる事による新たな分散型データベース構造の検討をしていくという。

両社の開発する「SmokeDB」は、将来のアプリケーションの基盤として、技術発展に大きく貢献していく。