海洋プラスチックゴミ問題解決にブロックチェーン活用!ゴミから衣服へ!|Waste2Wear

海洋プラスチックゴミ問題解決にブロックチェーン活用!ゴミから衣服へ!|Waste2Wear

海洋プラスチックゴミ問題解決にブロックチェーン活用!ゴミから衣服へ!|Waste2Wear

17日、オランダのリサイクル衣類製造会社「Waste2Wear」は、9月17日から19日にパリで開催される国際テキスタイルフェア「PremièreVision」で海洋廃棄プラスチックを利用したリサイクル衣類のコレクションを発表しました。

その原材料となったリサイクル素材についてブロックチェーンにより追跡できるシステムを利用していると米メディアの「FASHIONUNATED」で報じられた

ブロックチェーンは、プラスチック廃棄物が完成品の繊維製品になるまでの過程を段階的に記録し、プラスチックを回収した漁師の情報から最終製品に至るまでの間の全てのステップに至るまで追跡できるという。

これにより、企業は顧客に完全な透明性を提供できると説明されている。

Waste2Wearが使用するプラスチックは、中国・上海付近の小さな島の沿岸地域で収集され、「地方自治体」や「地元のNGO(非政府組織)」と協力してビジネスモデルを構築した。地元の漁師はプラスチックを回収することで収入を得る仕組みになっている。毎週3トン超のごみが回収されているという。

100%リサイクルポリエステル生地は、繊維の数が非常に多い撚りの高いフィラメントヤーンから作られている為、通気性が向上し、非常に快適に着用できるとの事。

フィラメントヤーンとは長繊維からなる糸のこと。 長いものでは数キロメートルにも達する1本の糸になる。そしてなめらかな光沢を持っている。

そしてその繊維からスポーツウェア・ワークウェア・ファッション・学校の制服さらにバッグまでといった、さまざまな製品に使用されているという。

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学生服 出典:waste2wear

Waste2Wearのプロジェクト( Ocean Plastic Project)は循環思考が海洋のプラスチック廃棄物の削減に貢献するだけでなく、肯定的な結果として新しい仕事を生み出す事もできる事を示しています。

また、ブロックチェーンにより製造過程を追跡する事により、完成した製品の購入への意思決定のコストが下がるようになるでしょう。

このような社会的な取り組みはブロックチェーンを活用する事で発展していく可能性があるので今後の展開に注目です。